69PM042|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問
下垂体後葉から分泌されるのはどれか。
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正解: 2
正答
2(バソプレシン)
この問題のポイント
下垂体後葉ホルモンは後葉で合成されるのではなく、視床下部で合成されて後葉から放出されることを理解する問題です。
解説
バソプレシンは抗利尿ホルモン〈ADH〉とも呼ばれるペプチドホルモンです。主に視床下部の視索上核と室傍核の神経分泌細胞で合成され、ニューロフィジンとともに軸索輸送されて下垂体後葉の神経終末に貯蔵され、血漿浸透圧上昇や循環血液量低下に応じて血中へ放出されます。腎集合管のV2受容体に作用し、アクアポリン2を管腔側膜へ移動させて水再吸収を増やし、尿を濃縮します。高濃度ではV1受容体を介して血管収縮にも働きます。後葉から放出されるもう一つのホルモンはオキシトシンです。これに対し、下垂体前葉は内分泌細胞から成長ホルモン、プロラクチン、甲状腺刺激ホルモン〈TSH〉、副腎皮質刺激ホルモン、黄体形成ホルモン〈LH〉、卵胞刺激ホルモン〈FSH〉を合成・分泌します。『後葉で合成』と『後葉から放出』を分けるのが重要です。
選択肢の確認
1.誤り。成長ホルモンは下垂体前葉の成長ホルモン産生細胞から分泌され、成長や代謝を調節します。
2.正しい。バソプレシンは視床下部で合成された後、下垂体後葉に貯蔵され、後葉から血中へ放出されます。
3.誤り。プロラクチンは下垂体前葉の乳腺刺激ホルモン産生細胞から分泌されます。
4.誤り。ゴナドトロピンであるLHとFSHは下垂体前葉から分泌され、性腺機能を調節します。
5.誤り。TSHは下垂体前葉から分泌され、甲状腺ホルモンの合成・分泌を促します。
覚えるポイント
- 後葉から放出されるのはバソプレシンとオキシトシンである。
- 両者は視床下部で合成され、軸索輸送されて後葉に貯蔵される。
- バソプレシンはV2受容体を介して集合管の水再吸収を増やす。
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