68PM041|第68回 臨床検査技師国家試験 過去問
インスリンの分泌を抑制するのはどれか。
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正解: 5
正答
5.ソマトスタチン
この問題のポイント
膵β細胞からのインスリン分泌を促進する因子と抑制する因子を見分ける問題です。
解説
インスリンは膵ランゲルハンス島のβ細胞から分泌され、血糖を下げる方向に働きます。最も重要な刺激はグルコースです。グルコースがβ細胞内で代謝されるとアデノシン三リン酸が増え、ATP感受性K⁺チャネルが閉鎖します。膜が脱分極して電位依存性Ca²⁺チャネルが開き、細胞内Ca²⁺が上昇するとインスリン顆粒が開口放出されます。アルギニンなどのアミノ酸も食後のインスリン分泌を刺激します。消化管から分泌されるインクレチンであるグルカゴン様ペプチド1(glucagon-like peptide-1:GLP-1)とグルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド(glucose-dependent insulinotropic polypeptide:GIP)は、血糖依存性にインスリン分泌を増強します。グルカゴンも膵島内の受容体を介してβ細胞を刺激し、インスリン分泌を促す作用をもちます。これに対して膵δ細胞から分泌されるソマトスタチンは、膵島内でインスリンとグルカゴンの両方の分泌を抑える局所的なブレーキとして働きます。したがって、インスリン分泌を抑制するのは5です。
選択肢の確認
1.アミノ酸:誤り。アルギニンなどのアミノ酸はβ細胞を刺激し、食後のインスリン分泌を促進します。
2.グルカゴン:誤り。血糖上昇作用に加え、膵島内でβ細胞に作用してインスリン分泌を促進します。
3.グルコース:誤り。β細胞のATP産生増加、K⁺チャネル閉鎖、Ca²⁺流入を介する主要な分泌刺激です。
4.インクレチン:誤り。GLP-1とGIPは食後に分泌され、血糖依存性にインスリン分泌を増強します。
5.ソマトスタチン:正しい。膵δ細胞から分泌され、インスリンとグルカゴンの分泌を抑制します。
覚えるポイント
- グルコースはATP感受性K⁺チャネル閉鎖を介してインスリン分泌を促す。
- GLP-1とGIPは血糖依存性にインスリン分泌を増強する。
- δ細胞のソマトスタチンはインスリン・グルカゴン分泌を抑える。
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