68PM042|第68回 臨床検査技師国家試験 過去問
酸化還元酵素はどれか。
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正解: 2
正答
2.LD
この問題のポイント
酵素が触媒する反応を、酸化還元反応か官能基転移反応かで分類する問題です。
解説
酵素は触媒する反応の種類によって分類されます。乳酸脱水素酵素(lactate dehydrogenase:LD)は、乳酸とピルビン酸の相互変換を触媒します。このとき酸化型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD⁺)と還元型NADHが同時に変換され、電子と水素の授受が起こるため酸化還元酵素に分類されます。反応は「乳酸+NAD⁺ ⇄ ピルビン酸+NADH+H⁺」と表せます。一方、クレアチンキナーゼ(CK)はクレアチンリン酸とアデノシン二リン酸の間でリン酸基を移す転移酵素です。アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)とアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)はアミノ基をα-ケト酸へ移すアミノ基転移酵素です。γ-グルタミルトランスフェラーゼ(γ-GT)はγ-グルタミル基を受容体へ移す転移酵素です。酵素名にdehydrogenase、すなわち脱水素酵素とあれば酸化還元反応、transferaseやtransaminaseとあれば官能基の転移反応を考えると判断しやすくなります。ただし名称だけに頼らず、何が基質から受容体へ移るのかを反応式で確かめることが本質です。
選択肢の確認
1.CK:誤り。高エネルギーリン酸基をクレアチンとADPの間で移すリン酸基転移酵素です。
2.LD:正しい。NAD⁺・NADHを補酵素として乳酸とピルビン酸の酸化還元を触媒します。
3.ALT:誤り。アラニンのアミノ基をα-ケトグルタル酸へ移すアミノ基転移酵素です。
4.AST:誤り。アスパラギン酸のアミノ基をα-ケトグルタル酸へ移すアミノ基転移酵素です。
5.γ-GT:誤り。γ-グルタミル基を他のペプチドやアミノ酸へ移す転移酵素です。
覚えるポイント
- LDはNAD⁺・NADHを介する酸化還元酵素である。
- CKはリン酸基、ALT・ASTはアミノ基、γ-GTはγ-グルタミル基を移す。
- 脱水素酵素は酸化還元、転移酵素は官能基の移動を触媒する。
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