68AM038|第68回 臨床検査技師国家試験 過去問

生化学自動分析装置の検出部に後分光方式を用いることで可能となるのはどれか。

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正解: 1

正答

1(二波長法での測定)

この問題のポイント

分光器を反応セルの前に置く前分光方式と、セル通過後に置く後分光方式の違いを理解する問題です。

解説

吸光光度法は、入射光強度と試料を通過した透過光強度から吸光度を求めます。前分光方式では、光源からの光を先に分光して選んだ単色光を反応液へ当てます。一方、後分光方式では多波長を含む光をまず反応セルへ通し、透過光を回折格子で波長ごとに分け、フォトダイオードアレイなど複数の受光素子で検出します。1回の測光で主波長と副波長を同時に取り出せるため、二波長法が容易です。二波長法では、目的反応の吸収が大きい主波長の吸光度から、目的物質の吸収が小さく濁りなどの影響を受ける副波長の吸光度を差し引き、検体の混濁、セルの汚れ、光学的な背景の影響を軽減します。終点法・速度法・2ポイント法は、反応のどの時点または時間変化を使うかという分析方式であり、分光器をセルの前後どちらに置くかとは別の分類です。紫外部測定の可否も光源、セル材質、分光器、検出器の波長特性で決まります。

選択肢の確認

1.正しい。後分光方式は透過光を多波長へ分けて同時検出できるため、主波長と副波長を使う二波長測定が可能です。
2.誤り。終点分析法は反応が平衡または終点に達した吸光度を読む方法で、前分光方式でも後分光方式でも実施できます。
3.誤り。速度分析法は単位時間当たりの吸光度変化から酵素活性などを求める方法で、後分光方式に固有ではありません。
4.誤り。紫外部吸収法には紫外光を出せる光源と紫外線を透過するセル・光学系が必要ですが、後分光にしただけで可能になるわけではありません。
5.誤り。2ポイント法は異なる2時点の吸光度差を使う時間的な測定法であり、二波長法のような波長の使い分けとは別です。

覚えるポイント

  • 後分光は反応セル通過後の光を波長ごとに分けます。
  • 後分光の強みは複数波長の同時検出と二波長測定です。
  • 二波長法は波長の差、2ポイント法は時間の差を利用します。

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