68AM078|第68回 臨床検査技師国家試験 過去問

IPA 反応陽性を示すのはどれか。

解答・解説を見る

正解: 4

正答

4(Morganella morganii)

この問題のポイント

IPA反応が検出する酵素と、陽性となるProteeaeの3菌属を結び付ける問題です。

解説

IPA反応はindole pyruvic acid reaction(インドールピルビン酸反応)の略で、菌がもつトリプトファンデアミナーゼ活性を調べます。菌がトリプトファンを脱アミノ化するとインドールピルビン酸が生じ、これに塩化第二鉄を加えると褐色系の呈色を示します。腸内細菌目のうちProteus属、Providencia属、Morganella属からなるProteeaeはこの反応が陽性であり、選択肢ではMorganella morganiiが該当します。インドール産生試験はトリプトファンからインドールを作るトリプトファナーゼを検出する別の試験なので、IPA反応と混同しないことが大切です。Morganella morganiiは通性嫌気性のグラム陰性桿菌で、尿路感染症や日和見感染の原因になり、ウレアーゼも陽性です。

選択肢の確認

1.誤り。Citrobacter freundiiはIPA反応陰性で、Proteeaeには属しません。クエン酸利用や硫化水素産生など他の性状を組み合わせて同定します。
2.誤り。Escherichia coliはIPA反応陰性です。多くはインドール陽性ですが、これはIPA陽性を意味しません。
3.誤り。Klebsiella oxytocaはIPA反応陰性です。K. oxytocaはインドール陽性である点がK. pneumoniaeとの鑑別に有用ですが、IPAとは別反応です。
4.正しい。Morganella morganiiはProteus属・Providencia属とともにProteeaeに含まれ、トリプトファンデアミナーゼをもつためIPA反応陽性です。
5.誤り。Serratia marcescensはIPA反応陰性です。DNase産生やゼラチン液化などが鑑別に用いられます。

覚えるポイント

  • IPA陽性=Proteus・Providencia・Morganella。
  • IPA反応はトリプトファンデアミナーゼ、インドール反応はトリプトファナーゼをみる。
  • E. coliやK. oxytocaのインドール陽性を、IPA陽性と取り違えない。

掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。

問題文・正答・解説に誤りを見つけたら、この問題の誤りを報告する([email protected])までお知らせください。確認して修正します。

関連問題

← 68AM07768AM079 →
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)