68AM077|第68回 臨床検査技師国家試験 過去問
腸管感染を起こすのはどれか。2つ選べ。
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正解: 2・4
正答
2(エンテロウイルス)、4(ノロウイルス)
この問題のポイント
感染経路と最初に増殖する部位を手掛かりに、腸管感染を起こすウイルスを2つ選ぶ問題です。
解説
エンテロウイルスはピコルナウイルス科のエンベロープをもたないRNAウイルス群で、ポリオウイルス、コクサッキーウイルス、エコーウイルスなどを含みます。主に糞口感染し、咽頭や腸管で増殖した後にウイルス血症を起こすと、無菌性髄膜炎、手足口病、心筋炎など腸管外の症状も生じます。「腸症状だけを起こす」という意味ではなく、腸管が主要な感染・増殖部位になる点が重要です。ノロウイルスもエンベロープをもたないRNAウイルスで、少量でも感染し、急性胃腸炎の集団発生を起こします。患者の便・吐物から接触感染や飛沫様の拡散を生じるため、手洗いと次亜塩素酸ナトリウムによる環境消毒が重要です。一方、ウエストナイルウイルスとデングウイルスは蚊媒介、Epstein-Barrウイルスは主に唾液による感染であり、経路が異なります。
選択肢の確認
1.誤り。ウエストナイルウイルスは主にイエカ類が媒介し、発熱や脳炎を起こします。腸管感染を主体とするウイルスではありません。
2.正しい。エンテロウイルスは糞口感染して腸管などで増殖し、そこから中枢神経や心筋などへ広がることがあります。
3.誤り。デングウイルスはネッタイシマカやヒトスジシマカが媒介し、デング熱などを起こします。
4.正しい。ノロウイルスは腸管上皮に感染し、嘔吐・下痢を主体とする急性胃腸炎を起こします。
5.誤り。EBウイルス(Epstein-Barrウイルス)は主に唾液を介してB細胞へ感染し、伝染性単核球症などを起こします。
覚えるポイント
- エンテロウイルスは腸管で増殖しても、髄膜炎や心筋炎など腸管外病変を起こし得る。
- ノロウイルスは少量で感染し、便・吐物が集団感染源になる。
- ウエストナイル・デング=蚊媒介、EBウイルス=唾液感染。
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