70PM057第70回 臨床検査技師国家試験 過去問

下肢静脈血栓が原因で塞栓症が起こる動脈はどれか。

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

下肢静脈血栓が静脈系から右心系を通り、肺動脈へ到達する経路を理解します。

解説

下肢深部静脈血栓が遊離すると、下大静脈、右心房、右心室を通って肺動脈を閉塞し、肺血栓塞栓症を起こします。大きな塞栓では急性右心負荷、低酸素血症、ショック、突然死を生じ得ます。

全身動脈塞栓は通常、左心系の血栓や大動脈粥腫などから起こります。ただし卵円孔開存など右左シャントがあれば、静脈血栓が体循環へ入る奇異性塞栓が起こることがあります。

血流経路のポイント
下肢静脈→下大静脈→右心→肺動脈です。

選択肢の確認

1.下行大動脈
誤り。
下行大動脈は左心系から血液を受ける体循環動脈で、通常の下肢静脈血栓は到達しません。

2.腎動脈
誤り。
腎動脈への塞栓は左心系血栓などが原因です。

3.前大脳動脈
誤り。
前大脳動脈への塞栓も通常、左心系または動脈系由来です。

4.肺動脈
正しい。
下肢静脈血栓は右心系を経て肺動脈へ到達し、肺血栓塞栓症を起こします。

5.腹腔動脈
誤り。
腹腔動脈は体循環動脈で、通常の静脈血栓の流路ではありません。

覚えるポイント

  • DVTは肺動脈塞栓を起こします。
  • 静脈血栓は右心系、動脈塞栓は左心系を考えます。
  • 右左シャントがあると奇異性塞栓が起こり得ます。
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