69AM070|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問

腸管感染症患者の下痢便の Gram 染色標本を別に示す。 矢印で示すのはどれか。

69AM070の問題画像
解答・解説を見る

正解: 2

正答

2(Campylobacter jejuni)

この問題のポイント

下痢便のGram染色で、矢印が示す細い湾曲・S字状の桿菌をCampylobacterの形態として見分けます。

解説

画像を実見すると、黄色い2本の矢印は、それぞれ細く湾曲した赤紫色の桿菌を指しています。左下の菌はS字状、右上の菌は短い湾曲菌が連なるように見え、Campylobacterでよく表現されるカモメの翼状の形態に合います。画像内には太く直線的な濃紫色桿菌などもありますが、設問は矢印部のみを判定します。Campylobacter jejuniは微好気性の湾曲したGram陰性桿菌で、腸炎患者の便中にS字状・らせん状・カモメ翼状としてみられることがあります。培養では選択培地を用い、微好気条件、42℃付近での発育性などを利用します。C. jejuniは馬尿酸塩加水分解陽性であることも、他のCampylobacter属との鑑別に役立ちます。形が湾曲しているだけでなく、検体が下痢便であることを合わせて選びます。

選択肢の確認

1.誤り。Aeromonas hydrophilaは水系環境に存在する通性嫌気性Gram陰性桿菌ですが、矢印の典型的な細いS字・カモメ翼状形態とは異なります。
2.正しい。Campylobacter jejuniは細い湾曲Gram陰性桿菌で、下痢便中のS字状・カモメ翼状菌という画像所見に一致します。
3.誤り。Helicobacter pyloriも湾曲菌ですが、主に胃粘膜へ定着し、胃生検などで検出する菌で、本下痢便像の代表ではありません。
4.誤り。Vibrio parahaemolyticusは好塩性のコンマ状Gram陰性桿菌ですが、矢印の細いS字・カモメ翼状配列とは一致しません。
5.誤り。Yersinia enterocoliticaは小型の短桿菌・球桿菌状で両極染色を示すことがあり、この湾曲形態とは異なります。

覚えるポイント

  • Campylobacterは細い湾曲Gram陰性桿菌。
  • S字状・カモメ翼状が形態の手掛かり。
  • C. jejuniは微好気性、42℃付近で発育し、馬尿酸塩加水分解陽性。

掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。

問題文・正答・解説に誤りを見つけたら、この問題の誤りを報告する([email protected])までお知らせください。確認して修正します。

関連問題

← 69AM06969AM071 →
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)