69AM043|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問

欠乏すると巨赤芽球性貧血を引き起こすのはどれか。 2 つ選べ。

2つ選択
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正解: 1・3

正答

1(葉酸)、3(ビタミンB12)

この問題のポイント

デオキシリボ核酸合成に必要な葉酸とビタミンB12の欠乏が、核成熟を遅らせて巨赤芽球性貧血を起こす流れを理解する問題です。

解説

葉酸は一炭素単位を運ぶ補酵素としてチミジル酸やプリン塩基の合成に必要です。ビタミンB12はメチオニン合成酵素反応でメチル化葉酸を再利用可能な形へ戻すため、欠乏すると葉酸が利用できない状態になり、どちらの欠乏でもデオキシリボ核酸〈DNA〉合成が障害されます。細胞質の蛋白合成や成熟は進む一方、核の複製・分裂が遅れるため、核・細胞質成熟解離を示す大型の巨赤芽球が骨髄に出現します。末梢血では大球性貧血、卵円形大赤血球、好中球過分葉がみられ、無効造血により乳酸脱水素酵素や間接ビリルビンが上昇します。両者の鑑別では、ビタミンB12欠乏で亜急性連合性脊髄変性などの神経症状やメチルマロン酸上昇を伴う点が重要です。葉酸だけを先に補充すると貧血が改善してもB12欠乏の神経障害が進むことがあるため、原因確認が必要です。

選択肢の確認

1.正しい。葉酸欠乏はチミジル酸・プリン合成を障害し、DNA合成不良による巨赤芽球性貧血を起こします。
2.誤り。ビタミンB6はヘム合成の初発酵素に必要で、欠乏すると鉄芽球性変化を伴う小球性貧血の原因になり得ます。
3.正しい。ビタミンB12欠乏は葉酸代謝を障害して巨赤芽球性貧血を起こし、さらに末梢神経障害や脊髄障害を伴うことがあります。
4.誤り。ビタミンC欠乏はコラーゲン合成障害による壊血病や非ヘム鉄吸収低下に関係しますが、典型的な巨赤芽球性貧血ではありません。
5.誤り。ビタミンK欠乏では第II・VII・IX・X因子などのγカルボキシル化が不十分となり、凝固障害と出血傾向を生じます。

覚えるポイント

  • 巨赤芽球性貧血の代表原因は葉酸欠乏とビタミンB12欠乏である。
  • 末梢血では卵円形大赤血球と好中球過分葉が重要である。
  • 神経症状とメチルマロン酸上昇はビタミンB12欠乏を示唆する。

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