69AM044|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問
ビタミン B6 の誘導体を補酵素とするのはどれか。
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正解: 3
正答
3(AST:アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)
この問題のポイント
ビタミンB6の活性型であるピリドキサールリン酸が、アミノ基転移反応を行う酵素の補酵素になることを問う問題です。
解説
ビタミンB6にはピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサミンなどがあり、体内では主にピリドキサール5′-リン酸〈PLP〉として働きます。アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ〈AST〉は、アスパラギン酸のアミノ基を2-オキソグルタル酸へ移し、オキサロ酢酸とグルタミン酸を生成するアミノ基転移酵素です。PLPは酵素活性部位でアミノ酸とSchiff塩基を作り、アミノ基を一時的に受け渡すため、AST活性に不可欠です。アラニンアミノトランスフェラーゼも同じ補酵素を用います。これに対して、アルカリホスファターゼ〈ALP〉は亜鉛・マグネシウムを必要とする加水分解酵素、乳酸脱水素酵素〈LD〉はニコチンアミドアデニンジヌクレオチドの酸化還元対を用いる酵素です。酵素名だけでなく、反応の種類がアミノ基転移ならPLPと結び付けます。
選択肢の確認
1.誤り。ALPはリン酸モノエステルを加水分解する金属酵素で、亜鉛やマグネシウムを必要としますがPLPは用いません。
2.誤り。アミラーゼ〈AMY〉はデンプンのα-1,4グリコシド結合を加水分解する酵素で、ビタミンB6誘導体を補酵素としません。
3.正しい。ASTはアミノ基転移反応を行い、ビタミンB6誘導体のPLPをアミノ基の受け渡しに用います。
4.誤り。LDは乳酸とピルビン酸の相互変換でニコチンアミドアデニンジヌクレオチド〈NAD+/NADH〉を補酵素として用います。
5.誤り。γ-グルタミルトランスフェラーゼ〈γ-GT〉はγ-グルタミル基を転移する膜酵素ですが、PLP依存酵素ではありません。
覚えるポイント
- ビタミンB6の主要な活性型はPLPである。
- ASTとアラニンアミノトランスフェラーゼ〈ALT〉などのアミノ基転移酵素はPLPを補酵素とする。
- LDはNAD+/NADH、ALPは亜鉛・マグネシウムを利用する。
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