68AM076|第68回 臨床検査技師国家試験 過去問
選択分離培地と目的菌の組合せで正しいのはどれか。
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正解: 1
正答
1(CIN寒天培地―Yersinia属)
この問題のポイント
選択分離培地に加えられた阻害物質や培養条件から、目的菌との正しい組合せを見分ける問題です。
解説
選択分離培地は、目的菌の発育を保ちながら混在菌の発育を抑え、さらに集落の性状で鑑別しやすくした培地です。CIN寒天培地のCINはcefsulodin・irgasan・novobiocinに由来し、これらの選択剤によってYersinia属、とくにYersinia enterocoliticaを糞便などから分離しやすくします。Y. enterocoliticaはマンニトールを発酵するため、典型的には赤い中心と透明な周辺をもつ標的状、いわゆるbull's-eye状集落を形成します。培地名だけを暗記せず、「CIN―Yersinia」「Skirrow―Campylobacter」「WYOα―Legionella」「NAC―緑膿菌」と、目的菌および必要な培養環境を組にすると混同しにくくなります。
選択肢の確認
1.正しい。CIN寒天培地はYersinia属の選択分離に用い、Y. enterocoliticaの標的状集落の観察にも適します。
2.誤り。DHL寒天培地はdeoxycholate hydrogen sulfide lactose agarで、Salmonella属・Shigella属など腸内細菌の分離鑑別に用います。微好気・高二酸化炭素条件を要するCampylobacter属用ではありません。
3.誤り。NAC寒天培地はnalidixic acidとcetrimideを含み、Pseudomonas aeruginosa(緑膿菌)の選択培地です。Shigella属にはDHL寒天などを用います。
4.誤り。Skirrow寒天培地は抗菌薬を加えたCampylobacter属の選択培地です。Legionella属はL-システインなどを必要とし、BCYEα系の培地を用います。
5.誤り。WYOα寒天培地はLegionella属の選択分離培地です。Pseudomonas属、とくに緑膿菌にはNAC寒天培地が対応します。
覚えるポイント
- CIN=Yersinia、標的状集落。
- Skirrow=Campylobacter、WYOα=Legionella。
- NAC=緑膿菌、DHL=Salmonella・Shigellaなどの腸内細菌。
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