69PM077|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問

選択分離培地と目的菌の組合せで正しいのはどれか。 2 つ選べ。

2つ選択
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正解: 3・4

正答

3(CIN寒天培地―Yersinia enterocolitica)、4(NAC寒天培地―Pseudomonas aeruginosa)

この問題のポイント

選択分離培地の略称を、その選択剤・鑑別反応と本来の目的菌まで結び付ける問題です。

解説

公式問題PDFでrawから欠落した目的菌名を確認すると、1はNeisseria meningitidis、2はBacteroides fragilis、3はYersinia enterocolitica、4はPseudomonas aeruginosa、5はClostridioides difficileです。セフスロジン・イルガサン・ノボビオシン〈CIN〉寒天培地は他菌を抑えてY. enterocoliticaを選択し、マンニット発酵により赤色中心と透明な周辺をもつ集落がみられます。ナリジクス酸・セトリミド〈NAC〉寒天培地はP. aeruginosaを選択し、色素産生などの観察に使います。他の対応も重要で、Bacteroides bile esculin〈BBE〉寒天培地はB. fragilis group、cycloserine-cefoxitin-fructose agar〈CCFA〉はC. difficile、Thayer-Martin培地は病原性Neisseriaの選択分離に用います。培地名と誤って組み合わされた菌を入れ替えると整理できます。

選択肢の確認

1.誤り。BBE寒天培地は胆汁耐性とエスクリン加水分解を利用してB. fragilis groupを選択・鑑別する培地で、N. meningitidis用ではありません。
2.誤り。CCFA寒天培地は抗菌薬で他菌を抑え、フルクトースを含むC. difficile用の選択分離培地です。B. fragilis用ではありません。
3.正しい。CIN寒天培地はY. enterocoliticaの選択分離に用い、特徴的なbull's-eye状集落の観察にも適します。
4.正しい。NAC寒天培地はセトリミドなどで共存菌を抑え、P. aeruginosaを選択分離します。
5.誤り。Thayer-Martin寒天培地はバンコマイシンなどを含み、N. gonorrhoeaeやN. meningitidisなど病原性Neisseriaを選択します。C. difficile用ではありません。

覚えるポイント

  • CINはY. enterocolitica、NACはP. aeruginosaに対応する。
  • BBEはB. fragilis group、CCFAはC. difficileに用いる。
  • Thayer-Martin培地は病原性Neisseriaの選択培地である。

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