69PM076|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問
属について正しいのはどれか。
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正解: 4
正答
4(Mycobacterium fortuitumは培養7日目には肉眼的に観察できる)
この問題のポイント
Mycobacterium属を、人工培養の可否・発育速度・至適温度・硝酸塩還元性・遺伝子検査の識別範囲で見分ける問題です。
解説
公式問題PDFでrawの抽出から欠落している菌名を確認すると、選択肢1はMycobacterium leprae、2はM. avium、3はM. marinum、4はM. fortuitum、5はM. tuberculosisとM. bovisです。M. fortuitumは迅速発育抗酸菌に分類され、固形培地上で7日以内に肉眼的コロニーを形成するため4が正答です。これに対し、らい菌M. lepraeは現在も人工培地で培養できず、小川培地にも発育しません。M. aviumは硝酸塩還元試験が通常陰性です。水系に関連して皮膚感染を起こすM. marinumは約30~32℃を好み、37℃を至適としません。M. tuberculosisとM. bovisはいずれも結核菌群〈M. tuberculosis complex〉に属し、市販の結核菌群検出用ポリメラーゼ連鎖反応〈PCR〉試薬は一般に群として検出するため、両菌種の鑑別には追加の遺伝子学的・生化学的検査が必要です。
選択肢の確認
1.誤り。M. lepraeは人工培地で培養できないため、卵培地である小川培地にも発育しません。研究では動物接種などが用いられます。
2.誤り。M. aviumは通常、硝酸塩還元試験陰性です。硝酸塩還元性は抗酸菌同定の一つの性状です。
3.誤り。M. marinumの至適発育温度は約30~32℃で、37℃ではありません。四肢の低温部に皮膚病変を作りやすいこととも対応します。
4.正しい。M. fortuitumは迅速発育菌で、培養7日以内に肉眼で確認できるコロニーを形成します。
5.誤り。一般的な市販の結核菌群検出用PCR試薬はM. tuberculosis complexを検出しますが、M. tuberculosisとM. bovisを菌種レベルで鑑別する検査ではありません。
覚えるポイント
- M. fortuitumは7日以内にコロニーを作る迅速発育抗酸菌である。
- M. lepraeは人工培養不能、M. marinumは約30℃を好む。
- 結核菌群検出用PCRの陽性だけではM. tuberculosisとM. bovisを鑑別できない。
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