68PM097|第68回 臨床検査技師国家試験 過去問

滅菌について正しいのはどれか。2つ選べ。

2つ選択
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正解: 1・3

正答

1(γ線は包装後の滅菌に有効である)、3(乾熱滅菌はエンドトキシンを無毒化する)

この問題のポイント

滅菌法は、熱に耐えられるか、液体か器材か、包装後に処理できるか、エンドトキシンまで不活化できるかで使い分けます。

解説

滅菌とは芽胞を含むすべての生きた微生物を死滅または除去する操作で、病原性微生物を減らす消毒とは区別します。γ線は電離放射線で透過力が高く、最終包装したディスポーザブル医療材料などを開封せずに処理できます。乾熱滅菌は高温の空気による酸化などで微生物を死滅させ、さらに十分な高温条件ではグラム陰性菌外膜由来のエンドトキシンを不活化する除パイロジェンに使えます。エンドトキシンは菌が死んでも残り得るため、単なる滅菌と除パイロジェンは同義ではありません。日本薬局方で器具の乾熱処理例として少なくとも250℃・30分が示されるように、通常の滅菌条件より高い検証済み条件が必要です。液体や熱に弱い材料には濾過、過酸化水素プラズマなど、対象物の性状に応じた方法を選びます。

選択肢の確認

1.正しい。γ線は包装材料を透過できるため、適合する医療材料を最終包装した後に滅菌できます。
2.誤り。濾過滅菌は加熱で変性する血清や薬液に適します。一般にメンブレンフィルターで微生物を物理的に除きますが、ウイルスやエンドトキシンまで必ず除けるわけではありません。
3.正しい。乾熱は検証された高温条件でエンドトキシンを不活化でき、耐熱性ガラス器具などの除パイロジェンに用いられます。
4.誤り。高圧蒸気滅菌は飽和水蒸気の熱で蛋白を変性させ、適切な温度・時間なら細菌芽胞にも有効です。代表条件は121℃で15〜20分程度ですが、負荷に応じて設定します。
5.誤り。過酸化水素プラズマ滅菌は低温で行え、材質や内腔条件が適合するカテーテルなどにも利用できます。長く狭い内腔、液体、セルロース製品などには制約がありますが、「カテーテルに無効」と一律にはいえません。

覚えるポイント

  • γ線は透過力が高く、包装後滅菌に向く。
  • 熱に弱い血清は濾過、耐熱器材は高圧蒸気など対象に合わせる。
  • 乾熱による除パイロジェンは、十分な高温の検証済み条件が必要。

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