69AM016|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問
シールドルームで行うことが望ましい検査はどれか。
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正解: 2
正答
2.筋電図検査
この問題のポイント
電磁シールドが必要な微小生体電位検査と、音・温度など別の環境管理が必要な検査を区別する問題です。
解説
シールドルームは、外部の電場や電磁波が検査装置・患者・リード線へ誘導されることを減らす部屋です。筋電図検査では、骨格筋から生じるマイクロボルトからミリボルト程度の小さな電位を電極で取り出し、大きく増幅して記録します。そのため商用交流50/60 Hz、照明、電動機器、電源配線などからの誘導雑音が信号へ混入しやすく、接地、電極接触の改善、リード線配置とともに電磁シールドが有効です。特に針筋電図や神経伝導検査では、微小波形の形・振幅・潜時を正確に読む必要があります。聴力検査や心音図検査で問題となるのは主に周囲の音であり、防音・静音環境が重要です。超音波検査は高周波音波を送受信して画像化し、通常は専用の電磁シールド室を必要としません。熱画像検査は皮膚表面の赤外線放射から温度分布を測るため、室温、気流、日射、検査前安静などの管理が重要です。「シールド」と「防音」はどちらも外乱を減らしますが、前者は電磁雑音、後者は音響雑音を対象とする点を区別します。
選択肢の確認
1.聴力検査:誤り。純音の聴取閾値を測るため周囲騒音を遮る防音室が重要で、電磁シールドが主目的ではありません。
2.筋電図検査:正しい。微小な生体電位を増幅するため交流誘導などの電磁雑音を受けやすく、シールドルームが望まれます。
3.心音図検査:誤り。心音・雑音という音響信号を記録するので、主に静かな環境と音響雑音対策が必要です。
4.超音波検査:誤り。超音波の反射を利用する検査であり、通常は電磁シールド専用室を必要としません。
5.熱画像検査:誤り。赤外線による体表温度分布を測るため、室温・湿度・気流などの環境条件を整えます。
覚えるポイント
- 筋電図は微小生体電位を増幅するため電磁雑音の影響を受けやすい。
- シールドルームは電磁雑音、防音室は音響雑音を減らす。
- 熱画像検査では室温、気流、検査前安静などを管理する。
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