69AM017|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問

心電図波形を別に示す。 試みるべき対処法として正しいのはどれか。

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正解: 2

正答

2.患者に力を抜いてもらう。

この問題のポイント

心電図に混入した雑音の形から筋電図アーチファクトを見分け、原因に合った対処を選ぶ問題です。

解説

別冊No.3の記録では、心拍ごとの大きなQRS波は追跡できますが、その間の基線全体に細かく不規則で振幅の変わる高周波の揺れが重なっています。一定周期の正弦波ではなく、呼吸に合わせたゆっくりした基線移動でもありません。この所見は骨格筋活動電位が心電図へ混入した筋電図アーチファクトに一致します。画像には誘導名、校正波、時間・電位目盛の数値は示されていないため、雑音の規則性と周波数、QRSが保たれていることから判断します。寒さ、緊張、不自然な姿勢、四肢の力み、振戦などで起こるため、患者を安心させ、楽な仰臥位にし、四肢・肩・顎などの力を抜いてもらい、寒ければ保温して再記録します。アース不良や電源機器からの交流障害は、通常50/60 Hzの比較的規則正しい細かな波として現れます。電極・誘導コードの接続不良では波形の断続、著しい基線変動、誘導ごとの脱落が起こり得ます。呼吸性基線動揺はゆっくり周期的なので、必要なら安静呼吸や短時間の呼吸停止で確認します。雑音の形と発生源を対応させて対処することが重要です。

選択肢の確認

1.アースの接続を確認する:誤り。アース不良は規則的な商用交流雑音を生じやすく、画像の不規則な筋電図様雑音とは異なります。
2.患者に力を抜いてもらう:正しい。骨格筋の緊張による不規則な高周波成分なので、脱力と安楽な姿勢が第一の対処です。
3.電動ベッドの電源を抜く:誤り。電源機器由来なら規則的な交流障害を疑いますが、本像は筋活動の混入です。
4.電極と誘導コードの接続を確認する:誤り。接続不良なら波形脱落や大きな基線変動が中心で、QRS間を埋める細かな不規則波とは合いません。
5.記録の間、患者に呼吸を止めてもらう:誤り。呼吸停止は呼吸性のゆっくりした基線動揺の確認に用い、筋電図混入には有効ではありません。

覚えるポイント

  • 不規則な細かい高周波雑音は筋電図アーチファクトを考える。
  • 筋電図混入には脱力、安楽な姿勢、保温で対処する。
  • 規則的な50/60 Hzは交流障害、ゆっくりした周期性変動は呼吸性基線動揺を疑う。

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