69AM018|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問
動脈管開存症に特徴的な心雑音はどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正答
1.連続性雑音
この問題のポイント
動脈管を通る大動脈から肺動脈への圧較差が、収縮期だけでなく拡張期にも続くことから雑音を選ぶ問題です。
解説
動脈管は胎児期に肺動脈と下行大動脈を結ぶ血管で、出生後は肺呼吸開始とともに機能的・解剖学的に閉鎖します。動脈管開存症(patent ductus arteriosus:PDA)ではこの交通が残ります。通常、大動脈圧は肺動脈圧より収縮期にも拡張期にも高いため、血液は大動脈から肺動脈へ心周期を通じて流れ続けます。収縮期から第2心音を越えて拡張期まで途切れない乱流が生じるので、左鎖骨下部から左第2肋間付近で機械様、またはmachinery murmurと呼ばれる連続性雑音を聴取します。大きな短絡では肺血流増加により左房・左室容量負荷を来し、脈圧増大や跳躍脈を伴うことがあります。重度肺高血圧が進み大動脈と肺動脈の圧較差が小さくなると典型的雑音が弱くなることもありますが、基本所見は連続性雑音です。各雑音は「どの時相に圧較差があるか」で整理します。弁狭窄は駆出中、房室弁逆流や心室中隔欠損は収縮期全体、大動脈弁逆流は拡張期に雑音が生じます。
選択肢の確認
1.連続性雑音:正しい。大動脈から肺動脈への血流が収縮期・拡張期を通して続くため生じます。
2.収縮後期雑音:誤り。僧帽弁逸脱症などで、収縮中期クリックに続いて聴取されることがあります。
3.全収縮期雑音:誤り。僧帽弁閉鎖不全、三尖弁閉鎖不全、心室中隔欠損などに典型的です。
4.拡張期逆流性雑音:誤り。大動脈弁閉鎖不全や肺動脈弁閉鎖不全でみられます。
5.収縮期駆出性雑音:誤り。大動脈弁狭窄や肺動脈弁狭窄など、半月弁を通る駆出血流で生じます。
覚えるポイント
- PDAでは大動脈から肺動脈への左→右短絡が心周期を通して続く。
- 典型所見は左鎖骨下部付近の機械様連続性雑音である。
- 雑音は圧較差が存在する心周期の時相から理解する。
掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。
問題文・正答・解説に誤りを見つけたら、この問題の誤りを報告する([email protected])までお知らせください。確認して修正します。