69AM055|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問

急性炎症で特徴的にみられる現象はどれか。 2 つ選べ。

2つ選択
解答・解説を見る

正解: 1・3

正答

1(好中球浸潤)、3(血漿成分の滲出)

この問題のポイント

急性炎症は、短時間で起こる血管透過性亢進と好中球主体の反応を組み合わせて捉えます。

解説

急性炎症では、組織傷害や微生物刺激によりヒスタミンなどの炎症メディエーターが放出され、細動脈拡張と微小血管透過性亢進が起こります。その結果、蛋白質に富む血漿成分が血管外へ漏れ、浮腫を伴う滲出液が形成されます。同時に血流が遅くなり、好中球が辺縁趨向、ローリング、接着を経て血管外へ遊走し、貪食と殺菌を担います。一般に急性炎症の初期は好中球が優位です。これに対し、リンパ球・形質細胞・マクロファージの持続的浸潤、組織破壊と再構築、線維芽細胞増殖や線維化は慢性炎症または修復過程で目立ちます。病変によって例外や重なりはありますが、国家試験では「急性=好中球+血漿滲出」「慢性・修復=単核球+線維化」を基本軸にします。

選択肢の確認

1.正しい。好中球は急性炎症初期に血管外へ遊走し、細菌や壊死物質を貪食する代表的な浸潤細胞です。
2.誤り。リンパ球浸潤はウイルス感染などでもみられますが、一般的には慢性炎症を特徴づける単核細胞反応です。
3.正しい。血管透過性亢進によって免疫グロブリン、補体、フィブリノゲンなどを含む血漿成分が組織へ滲出します。
4.誤り。組織構築の改変は、炎症が持続したときの組織破壊・再生・線維化など慢性炎症で目立ちます。
5.誤り。線維芽細胞の増殖は肉芽組織形成や線維化を担う修復反応で、急性炎症そのものの代表所見ではありません。

覚えるポイント

  • 急性炎症は血管拡張・透過性亢進・血漿滲出で始まる。
  • 急性炎症の代表細胞は好中球。
  • リンパ球、線維芽細胞、組織再構築は慢性炎症・修復で目立つ。

掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。

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