69AM029|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問

グリコアルブミン〈GA〉について正しいのはどれか。

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正解: 5

正答

5(透析患者の血糖コントロールの指標に適している)

この問題のポイント

グリコアルブミンが何に糖が結合した指標で、どの期間の血糖を反映し、どんな患者で有用かを整理する問題です。

解説

グリコアルブミン〈glycated albumin:GA〉は、血清アルブミンの主にリジン残基へグルコースが非酵素的に結合した糖化蛋白で、総アルブミンに占める糖化アルブミンの割合を百分率で表します。アルブミンの半減期は約17日と赤血球より短いため、GAは過去約2週間、概ね2〜3週間の平均血糖を反映し、基準範囲はおよそ11〜16%です。血液透析患者では腎性貧血、赤血球寿命短縮、出血、鉄剤や赤血球造血刺激因子製剤の使用によって若い赤血球の割合が増え、ヘモグロビンA1c〈HbA1c〉が実際の平均血糖より低く出ることがあります。赤血球寿命に依存しないGAはこの状況で有用です。ただし、ネフローゼ症候群、肝硬変、甲状腺疾患などアルブミンの合成・喪失・代謝回転が変わる病態ではGAも影響を受けるため、無条件に正確というわけではありません。

選択肢の確認

1.誤り。鉄欠乏性貧血では赤血球寿命や赤血球集団の変化によりHbA1cが高めに偏ることがありますが、GAは赤血球を用いないため同じ機序では上昇しません。
2.誤り。GAの基準範囲はおよそ11〜16%であり、6.2%以下という値はGAの基準範囲ではありません。
3.誤り。約2か月間を反映するのは赤血球寿命に依存するHbA1cに近い説明で、GAは主に過去2〜3週間を反映します。
4.誤り。ヘモグロビンβ鎖N末端のバリンにグルコースが安定結合したものはHbA1cであり、GAではアルブミンのリジン残基などが糖化されます。
5.正しい。透析患者ではHbA1cが過小評価されやすいため、赤血球寿命の影響を受けにくいGAは血糖コントロール指標として適しています。

覚えるポイント

  • GAは過去約2〜3週間、HbA1cはより長い約1〜2か月の血糖を反映する。
  • 透析・溶血・造血刺激因子使用など赤血球寿命が変わる状況ではGAが有用である。
  • GAはアルブミン代謝異常の影響を受けるので病態と併せて解釈する。

掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。

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