69AM028|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問
標準純音聴力検査の骨導聴力検査において音が直接伝わるのはどれか。
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正解: 4
正答
4(内耳)
この問題のポイント
骨導聴力検査が外耳・中耳の伝音経路を介さず、頭蓋骨の振動で内耳を刺激する検査だと理解する問題です。
解説
標準純音聴力検査の骨導検査では、骨導振動子を乳様突起または前額部へ当て、振動を頭蓋骨へ伝えます。頭蓋骨全体の振動により蝸牛殻と蝸牛内リンパ液・外リンパ液に相対運動が生じ、基底板と有毛細胞が刺激されます。したがって、検査上「音が直接伝わる」部位は内耳です。空気中の音が外耳道を通り、鼓膜を振動させ、耳小骨で増幅されて内耳へ届く気導経路とは異なります。骨導には頭蓋骨の歪み、耳小骨の慣性、外耳道内に生じる音など複数の物理機序も関与しますが、臨床的には外耳・中耳の影響を大きく迂回して蝸牛から中枢までの感音機能をみる検査です。気導閾値と骨導閾値に差があれば伝音難聴を、両者が同程度に低下すれば感音難聴を考えます。左右別の骨導閾値を測る際には非検耳への交差聴取を防ぐため、必要に応じてマスキングを行います。
選択肢の確認
1.誤り。外耳道は気導音を鼓膜へ導く通路であり、骨導振動子からの主たる直接伝達先ではありません。
2.誤り。鼓膜は外耳道内の音圧で振動する気導経路の構造で、骨導検査ではその経路を基本的に介しません。
3.誤り。耳小骨は鼓膜の振動を内耳へ伝える中耳の伝音装置であり、骨導で直接評価する到達部位ではありません。
4.正しい。頭蓋骨振動が蝸牛を含む内耳へ伝わり、有毛細胞を刺激するため、骨導検査の直接の伝達先です。
5.誤り。蝸牛神経は有毛細胞が機械振動を電気信号へ変換した後に神経興奮を伝えるため、音そのものが直接届く部位ではありません。
覚えるポイント
- 気導は外耳・中耳・内耳を通り、骨導は頭蓋骨振動で内耳を刺激する。
- 気導骨導差は伝音障害を示す重要な手掛かりである。
- 骨導検査では交差聴取を考え、必要なら非検耳をマスキングする。
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