69AM027|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問
下腹部正中横走査と右縦走査による女性骨盤腔の超音波像を別に示す。 矢印で示すのはどれか。

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正解: 5
正答
5(卵巣)
この問題のポイント
骨盤超音波で膀胱と子宮を目印にし、二方向の画像で卵胞を含む卵巣を同定する問題です。
解説
実画像は上段が下腹部正中横走査、下段が下腹部右縦走査です。上段の最も浅い側に大きく黒く見える液体貯留腔が膀胱で、その深部に比較的均一な実質をもつ子宮が見えます。黄色い矢印は子宮の右外側にある小さな楕円形の実質性構造を指し、その内部には黒い円形ないし類円形の小腔が複数確認できます。下段でも矢印先に同じ特徴をもつ構造が描出されており、この小さな無エコー域は液体を含む卵胞です。子宮外側に位置し、内部に複数の卵胞を含むことから右卵巣と判断します。超音波では一断面だけだと腸管や血管との区別が難しいため、横走査と縦走査の双方で連続性と内部構造を確かめることが大切です。画像には方向を示す文字や距離スケールはなく、二つの走査名と黄色い矢印が判断材料です。
選択肢の確認
1.誤り。腟は子宮頸部から尾側へ続く管状構造で、内部に複数の円形無エコー域をもつ卵胞様構造ではありません。
2.誤り。子宮は画像中央の比較的大きく均一な筋性臓器であり、矢印はその本体ではなく外側の小構造を指しています。
3.誤り。直腸は子宮の後方に位置する管腔臓器で、内容物やガスによる不均一なエコーを示し得ますが、卵胞を含みません。
4.誤り。膀胱は尿を含むため上段・下段の浅部に大きな無エコー域として見え、矢印先とは大きさも位置も異なります。
5.正しい。矢印先は子宮右外側にあり、二方向とも内部に複数の小円形無エコー域である卵胞が見えるため卵巣です。
覚えるポイント
- 経腹骨盤超音波では尿を満たした膀胱を音響窓として使う。
- 卵巣は子宮外側で探し、内部の卵胞を同定の手掛かりにする。
- 横断像と縦断像の二方向で同じ構造を確認する。
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