70AM026|第70回 臨床検査技師国家試験 過去問
心窩部斜走査による上腹部の超音波像(別冊No. 7)を別に示す。 矢印で示すのはどれか。

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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
上腹部横断・斜走査で、血管の位置、壁、走行を見分けます。
解説
矢印は肝後方を走る大きな無エコー管腔構造を示しており、下大静脈です。下大静脈は大動脈の右側を走行し、肝静脈が合流して右房へ向かいます。呼吸や右心系の圧に応じて径が変化しやすい点も特徴です。
大動脈はより後方で脊椎前面に位置し、壁が比較的明瞭で拍動性があります。門脈は高エコーの壁を持ち、肝門部で分枝します。
画像で見るポイント
まず脊椎と大動脈を基準にし、その右側で肝後方を走る管腔を下大静脈として同定します。
選択肢の確認
1.肝動脈
誤り。
肝動脈は下大静脈より細く、肝門部で門脈・胆管とともに観察されます。
2.大動脈
誤り。
大動脈は脊椎前面のより後方に位置し、厚い壁と拍動を示します。矢印部とは異なります。
3.下大静脈
正しい。
矢印は肝後方を走る大きな静脈性管腔で、下大静脈です。
4.肝外胆管
誤り。
肝外胆管は通常これより細く、門脈前方で観察されます。
5.門脈本幹
誤り。
門脈本幹は肝門へ向かい、壁が高エコーに見えるのが特徴です。矢印部とは位置と形態が異なります。
覚えるポイント
- 下大静脈は大動脈の右側、肝後方を走ります。
- 大動脈は脊椎前面で拍動性、門脈は高エコー壁です。
- 血管は位置・壁・呼吸性変動で鑑別します。