69PM026|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問

右上腹部超音波像を別に示す。 最も考えられるのはどれか。

69PM026の問題画像
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正解: 1

正答

1(肝囊胞)

この問題のポイント

肝内病変の内部エコー、壁、境界、病変後方の明るさから、液体を含む単純囊胞を見分けます。

解説

画像を実見すると、肝実質内に境界が明瞭な円形〜楕円形の黒い無エコー領域があります。壁は薄く平滑で、内部には明らかな隔壁、充実成分、デブリを認めません。また病変の深部側は周囲肝実質より明るく見え、後方エコー増強を示しています。液体は超音波をほとんど反射せず減衰も小さいため内部が無エコーとなり、病変を通過した超音波が深部へよく届くため後方が明るくなります。この「境界明瞭・無エコー・薄い平滑壁・後方エコー増強」の組合せは単純性肝囊胞の典型です。超音波像だけで病変を読む際は、黒いという一点だけでなく、内部構造と後方エコーを必ず組み合わせます。

選択肢の確認

1.正しい。画像の円形無エコー域、薄く平滑な壁、内部構造なし、後方エコー増強は単純性肝囊胞に一致します。
2.誤り。肝膿瘍は膿や壊死物を含むため、内部デブリ、不均一な低エコー、厚く不整な壁などを示すことがあり、本像ほど単純ではありません。
3.誤り。肝血管腫は典型的には境界明瞭で均一な高エコーを示す充実性病変で、完全な無エコー囊胞像とは異なります。
4.誤り。肝細胞癌は内部エコーが多様な充実性腫瘤で、モザイク状変化や被膜などを示すことがあります。
5.誤り。転移性肝癌は多発することがあり、標的様、低エコー、高エコーなど多彩ですが、単純囊胞の典型像とは異なります。

覚えるポイント

  • 単純囊胞は無エコー、薄い平滑壁、境界明瞭。
  • 液体病変では後方エコーが増強する。
  • 内部デブリや不整壁があれば膿瘍など複雑性病変を考える。

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