69AM026|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問
頸動脈超音波検査の右総頸動脈長軸像を別に示す。 内中膜複合体厚〈IMT〉の計測方法として正しいのはどれか。

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正解: 3
正答
3(③)
この問題のポイント
頸動脈の遠位壁に見える二重の高エコー線について、内腔側の立ち上がりから外側の立ち上がりまでを測る方法を選ぶ問題です。
解説
実画像の左側には右総頸動脈長軸像があり、血管内腔は黒い帯状領域、その遠位壁は平行する二本の高エコー線として見えます。黄色い四角で囲まれた遠位壁が右側に拡大され、①〜⑤の黄色い線が異なる端点の組合せを示しています。内中膜複合体厚〈intima-media thickness:IMT〉は、内腔・内膜境界で生じる第一高エコー線の内腔側端、すなわちleading edgeから、中膜・外膜境界で生じる第二高エコー線の内腔側端までを測定します。拡大図でこのleading edge同士を結んでいるのが③です。①は第一高エコー線そのものの幅、②は第一線の外側端から第二線の内腔側端までの低エコー帯、④は両線の外側端同士、⑤は第一線の内腔側端から第二線の外側端までを示します。遠位壁では二つのleading edgeが組織学的な境界に対応しやすいため、標準化された計測ではこの定義を守ることが重要です。画像には数値スケールや実測値は示されていません。
選択肢の確認
1.誤り。①は内腔・内膜境界の第一高エコー線の厚みだけを測っており、内膜と中膜を合わせた厚さではありません。
2.誤り。②は第一高エコー線の外側端から第二高エコー線の内腔側端までで、主に二本の間の低エコー帯だけを測る位置です。
3.正しい。③は第一高エコー線のleading edgeから第二高エコー線のleading edgeまでを結び、遠位壁IMTの定義に一致します。
4.誤り。④は二本の高エコー線の外側端同士を結ぶtrailing edge間の計測であり、標準的な遠位壁IMTの端点ではありません。
5.誤り。⑤は第二高エコー線の外側端まで含めるため、中膜・外膜境界で生じるエコーの幅を余分に含み過大評価します。
覚えるポイント
- IMTは総頸動脈長軸像の遠位壁で評価する。
- 第一高エコー線と第二高エコー線のleading edge間を測る。
- 二重線の内訳は内腔・内膜境界と中膜・外膜境界である。
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