68PM084|第68回 臨床検査技師国家試験 過去問

直接抗グロブリン試験について正しいのはどれか。

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正解: 5

正答

5(溶血性輸血副反応が生じた際に必要である)

この問題のポイント

直接抗グロブリン試験〈DAT〉と間接抗グロブリン試験〈IAT〉を、検体と「どこで感作されたか」で区別する問題です。

解説

DATは患者の赤血球表面に生体内ですでに結合しているIgGまたは補体成分を検出します。患者赤血球を生理食塩液で十分洗浄して未結合蛋白を除き、抗ヒトグロブリン試薬を加え、架橋による凝集を観察します。自己免疫性溶血性貧血、胎児・新生児溶血性疾患、薬剤性免疫性溶血、溶血性輸血副反応などの評価に使います。輸血後に溶血が疑われた場合、患者検体のDATで輸血赤血球を含む体内感作を調べ、輸血前後検体の抗体スクリーニング・同定、交差適合試験、溶血所見などと合わせます。一方IATは患者血清中の未結合抗体を試験赤血球へ試験管内で反応させて検出し、不規則抗体検査や交差適合試験に用います。ポリエチレングリコール〈PEG〉などの反応増強剤は主にIATで使います。

選択肢の確認

1.誤り。DATに用いるのは患者の洗浄赤血球です。患者血清を使って血清中抗体を調べるのはIATです。
2.誤り。PEGは抗体の赤血球への感作を促進するため、主にIATの反応増強剤として用います。すでに生体内感作された赤血球をみるDATには不要です。
3.誤り。交差適合試験の主試験は患者血漿または血清と提供者赤血球を反応させ、IATなどで不適合を検出します。DATそのものが必須ではありません。
4.誤り。不規則抗体スクリーニングは患者血清中抗体を既知抗原のスクリーニング赤血球へ反応させるIATが基本です。
5.正しい。溶血性輸血副反応が疑われたとき、患者赤血球へのIgG・補体結合を確認するDATは原因調査の重要な検査です。

覚えるポイント

  • DAT=患者赤血球、体内ですでに結合したIgG・補体。
  • IAT=患者血清+試験赤血球、試験管内で感作。
  • 輸血後溶血ではDATだけでなく、抗体同定・溶血検査などを総合する。

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