68PM083|第68回 臨床検査技師国家試験 過去問
乳癌の腫瘍マーカーはどれか。
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正解: 1
正答
1(CA15-3)
この問題のポイント
代表的な腫瘍マーカーを臓器と組織型に対応させ、乳癌で用いるものを選ぶ問題です。
解説
CA15-3はMUC1という膜結合型ムチンの関連抗原を測定する腫瘍マーカーで、乳癌、特に進行例・再発例で上昇することがあります。感度と特異度が早期乳癌の集団検診や単独の確定診断に十分ではないため、無症状者のスクリーニング目的ではなく、診断後の治療効果判定、再発・転移の経過観察を画像や臨床所見と組み合わせて行う際に利用します。腫瘍マーカーは癌以外の良性疾患でも上昇し、癌があっても正常値の場合があるため、1回の値だけで判断しません。CA19-9は膵・胆道系腺癌、CYFRA21-1とSCC抗原は扁平上皮癌、NSEは神経内分泌系腫瘍というように、由来分子・組織型で整理すると選びやすくなります。
選択肢の確認
1.正しい。CA15-3は乳癌の代表的腫瘍マーカーで、主に治療後の経過観察や再発・転移の評価補助に用います。
2.誤り。CA19-9は膵癌・胆道癌で代表的に用いられ、Lewis抗原陰性者では癌があっても産生されないことがあります。
3.誤り。CYFRA21-1はサイトケラチン19フラグメントで、非小細胞肺癌、とくに肺扁平上皮癌などで用います。
4.誤り。NSE(神経特異エノラーゼ)は小細胞肺癌や神経芽腫など神経内分泌系腫瘍の評価に用います。
5.誤り。SCC抗原は肺、食道、子宮頸部などの扁平上皮癌で上昇することがあるマーカーです。
覚えるポイント
- 乳癌=CA15-3、膵・胆道癌=CA19-9。
- 肺扁平上皮癌=CYFRA21-1・SCC、小細胞肺癌=NSE。
- 腫瘍マーカーは経過観察の補助であり、単独で検診・確定診断をしない。
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