69PM058|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問

腫瘍と免疫組織化学的マーカーの組合せで正しいのはどれか。

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正解: 4

正答

4.大腸癌―CEA

この問題のポイント

免疫組織化学マーカーが示す細胞分化・臓器由来を、代表的な腫瘍と対応させます。

解説

CEA(carcinoembryonic antigen、癌胎児性抗原)は腺上皮系腫瘍で発現し、大腸癌でよく用いられる免疫組織化学マーカーです。ただしCEAだけで原発臓器を断定するのではなく、組織形態やCK7/CK20(サイトケラチン7/20)、CDX2などと組み合わせます。誤選択肢には代表マーカーが入れ替えて配置されています。肺腺癌ではTTF-1(甲状腺転写因子1)やNapsin A、乳癌ではER(estrogen receptor、エストロゲン受容体)・PgR(プロゲステロン受容体)・HER2、消化管間質腫瘍ではKIT(CD117)やDOG1、前立腺癌ではPSA(prostate-specific antigen、前立腺特異抗原)、B細胞リンパ腫ではCD20などが重要です。マーカーは「何の腫瘍で上がるか」ではなく、どの分化を示す蛋白かで整理します。

選択肢の確認

1.誤り。ERは主に乳癌や一部の婦人科腫瘍で評価します。肺腺癌の代表はTTF-1やNapsin Aです。
2.誤り。乳癌ではER、PgR、HER2などを調べます。CD117は消化管間質腫瘍などで代表的です。
3.誤り。消化管間質腫瘍はKIT(CD117)やDOG1が代表で、PSAは前立腺上皮由来を示すマーカーです。
4.正しい。大腸癌ではCEAが陽性となることが多く、腺上皮性分化を示す組合せです。
5.誤り。B細胞リンパ腫ではCD20、PAX5などを評価します。AFPは肝細胞癌や卵黄囊腫瘍で用いるマーカーです。

覚えるポイント

  • 大腸癌はCEA、肺腺癌はTTF-1・Napsin Aが代表です。
  • 乳癌はER・PgR・HER2、消化管間質腫瘍はCD117・DOG1を評価します。
  • B細胞リンパ腫はCD20、前立腺癌はPSAを手掛かりにします。

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