68PM082|第68回 臨床検査技師国家試験 過去問
抗原抗体反応に関与しないのはどれか。
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正解: 1
正答
1(共有結合)
この問題のポイント
抗原のエピトープと抗体のパラトープは、複数の弱い非共有結合によって可逆的に結合することを問う問題です。
解説
抗体の抗原結合部位(パラトープ)は、抗原決定基(エピトープ)と立体形状や電荷分布が相補的になることで特異的に結合します。この結合を支えるのは、水素結合、疎水性相互作用、イオン結合、ファンデルワールス力などの非共有結合です。個々の力は弱くても、多数が短い距離で同時に働くと大きな結合力になります。抗体1か所と抗原1か所の結合の強さを親和性〈affinity〉、多価抗原と多価抗体の結合全体の強さを結合力〈avidity〉と呼びます。非共有結合なので抗原抗体反応は可逆的で、pH、イオン強度、温度などの条件で結合が変化します。共有結合は原子間で電子対を共有する強い化学結合であり、通常の抗原抗体反応を担いません。検査ではこの可逆性と多価結合を利用して凝集・沈降反応を起こします。
選択肢の確認
1.誤り。共有結合は通常の抗原抗体結合に関与しません。問題は「関与しない」ものを尋ねるため、これが正答です。
2.正しい。水素結合は電気陰性度の高い原子と水素の間に働き、抗原と抗体の相補的結合を支えます。
3.正しい。疎水結合は非極性基が水を避けて集まる相互作用で、接触面の安定化に関与します。
4.正しい。イオン結合は正負に帯電した基の静電的引力で、pHやイオン強度の影響を受けます。
5.正しい。ファンデルワールス力は近接した原子・分子間に働く弱い引力で、多数集まると結合へ寄与します。
覚えるポイント
- 抗原抗体反応=水素・疎水・イオン・ファンデルワールスの非共有結合。
- 非共有結合なので可逆的で、pH・温度・イオン強度の影響を受ける。
- affinityは1か所の親和性、avidityは多価結合全体の強さ。
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