68PM065|第68回 臨床検査技師国家試験 過去問
リン脂質依存性凝固反応に関与するのはどれか。
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正解: 1
正答
1(第VIII因子)
この問題のポイント
活性化血小板のリン脂質膜上で作られる内因系テナーゼ複合体の構成因子を選ぶ問題です。
解説
血液凝固反応は、活性化血小板が外側へ露出する陰性荷電リン脂質膜上へ凝固因子を集めることで効率よく進みます。活性化第IX因子〈IXa〉は酵素、活性化第VIII因子〈VIIIa〉は補因子として、カルシウムイオンとリン脂質の存在下で内因系テナーゼ複合体を形成し、第X因子をXaへ活性化します。続いてXaは活性化第V因子〈Va〉、カルシウムイオン、リン脂質とプロトロンビナーゼ複合体を作り、プロトロンビンをトロンビンへ変換します。このようにVIIIaとVaを含む複合体が代表的なリン脂質依存性凝固反応です。第VIII因子は血中でvon Willebrand因子に結合して保護され、欠乏すると血友病Aになります。第XI・XII因子とプレカリクレインは接触系に属しますが、本問が問うリン脂質膜上テナーゼの補因子ではありません。フィブリノゲンは反応複合体の構成因子ではなく、最終的にトロンビンで切断される基質です。
選択肢の確認
1.正しい。第VIII因子は活性化されてVIIIaとなり、IXa、カルシウムイオン、リン脂質と内因系テナーゼを形成します。
2.誤り。第XI因子は活性化されると第IX因子を活性化しますが、リン脂質膜上の内因系テナーゼを構成する補因子ではありません。
3.誤り。第XII因子は陰性荷電表面への接触で活性化され、接触系の開始に関与します。血小板リン脂質上テナーゼの構成因子ではありません。
4.誤り。フィブリノゲンは可溶性の基質で、トロンビンによりフィブリンへ変換されます。リン脂質依存性酵素複合体を構成しません。
5.誤り。プレカリクレインは高分子キニノゲンとともに接触系へ関与し、カリクレインへ活性化されます。
覚えるポイント
- 内因系テナーゼはIXa+VIIIa+カルシウム+リン脂質です。
- プロトロンビナーゼはXa+Va+カルシウム+リン脂質です。
- 第VIII因子欠乏は血友病Aを起こします。
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