69AM059|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問

正しいのはどれか。

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正解: 2

正答

2(髄外造血は胎生期に認められる)

この問題のポイント

造血の場が胎生期に移り変わることと、リンパ球の成熟部位・造血因子の産生臓器を区別します。

解説

ヒトの造血は発生段階で場所が変化します。胎生初期は卵黄嚢、中期は主に肝臓、一部は脾臓で行われ、胎生後期から出生後は骨髄が主な造血臓器になります。骨髄以外で血球をつくることを髄外造血と呼ぶため、胎生期の肝・脾造血は生理的な髄外造血です。成人でも骨髄線維症や重度溶血などで造血需要が高まると、肝脾で病的な髄外造血が再開することがあります。Bリンパ球は骨髄で成熟し、Tリンパ球は胸腺で選択・成熟します。免疫グロブリンはBリンパ球が分化した形質細胞から分泌されます。赤血球産生を促すエリスロポエチン〈EPO〉は成人では主に腎臓、血小板産生を促すトロンボポエチン〈TPO〉は主に肝臓で産生されます。

選択肢の確認

1.誤り。Bリンパ球は主に骨髄で成熟します。胸腺で成熟し自己・非自己の選択を受けるのはTリンパ球です。
2.正しい。胎生期には肝臓や脾臓など骨髄外の臓器で造血が行われるため、生理的な髄外造血を認めます。
3.誤り。免疫グロブリンを合成・分泌するのは形質細胞であり、肝臓はアルブミンや多くの凝固因子を合成します。
4.誤り。EPOは低酸素を感知した腎臓の間質細胞から主に産生され、骨髄の赤芽球系前駆細胞へ作用します。
5.誤り。TPOは主に肝臓で産生され、骨髄の巨核球系を刺激して血小板産生を促します。

覚えるポイント

  • 胎生期造血は卵黄嚢から肝・脾、さらに骨髄へ移る。
  • B細胞は骨髄、T細胞は胸腺で成熟する。
  • EPOは主に腎臓、TPOは主に肝臓で産生される。

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