69AM066|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問

フィブリノゲンについて正しいのはどれか。 2 つ選べ。

2つ選択
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正解: 1・3

正答

1(急性炎症で上昇する)、3(トロンビン時間法により測定される)

この問題のポイント

フィブリノゲンは急性期蛋白・凝固第I因子であり、構造、Clauss測定法、Dダイマーの由来を区別します。

解説

フィブリノゲンは肝臓で合成される可溶性血漿蛋白で、凝固第I因子でもあります。炎症性サイトカインの刺激で合成が増える正の急性期蛋白なので、急性炎症では上昇します。凝固時にはトロンビンがフィブリノペプチドを切断してフィブリン単量体を作り、それが重合し、第XIII因子により架橋されて安定化フィブリンとなります。機能的フィブリノゲン濃度は、検体へ高濃度トロンビンを加え、凝固時間が濃度に反比例することを利用するClauss法(トロンビン時間法)で測定します。分子はAα鎖、Bβ鎖、γ鎖の3種類が各2本ずつ集まった(AαBβγ)2構造です。プラスミンはフィブリノゲンもフィブリンも分解しますが、Dダイマーは第XIII因子で架橋されたフィブリンが分解されたときに生じ、フィブリノゲン分解だけでは生じません。

選択肢の確認

1.正しい。フィブリノゲンは正の急性期蛋白で、感染や組織傷害による急性炎症時に肝合成が増えて上昇します。
2.誤り。血漿中で最も高濃度の蛋白はアルブミンで、フィブリノゲン濃度は通常それより大幅に低値です。
3.正しい。Clauss法では高濃度トロンビン添加後の凝固時間から、機能的フィブリノゲン濃度を求めます。
4.誤り。3種類の鎖が3組ある三量体ではなく、Aα・Bβ・γの各鎖が2本ずつある二量体構造です。
5.誤り。プラスミンによるフィブリノゲン分解ではD、Eなどが生じますが、Dダイマーは架橋フィブリンの分解を示します。

覚えるポイント

  • フィブリノゲンは肝合成の正の急性期蛋白・凝固第I因子。
  • 機能的濃度はClauss法で測定する。
  • Dダイマーはフィブリノゲンではなく、架橋フィブリンの分解産物。

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