69AM067|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問

正しいのはどれか。

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正解: 2

正答

2(鉄は血漿中でトランスフェリンに結合している)

この問題のポイント

鉄の酸化状態と輸送蛋白、成熟赤血球のエネルギー代謝、酸素解離曲線、成人ヘモグロビン分画を整理します。

解説

鉄は遊離すると活性酸素生成に関与するため、血漿中では主にトランスフェリンに三価鉄として結合して安全に運搬され、細胞内ではフェリチンやヘモジデリンとして貯蔵されます。一方、ヘモグロビンのヘム中心で酸素と可逆的に結合する鉄は二価鉄〈Fe2+〉です。三価鉄〈Fe3+〉になるとメトヘモグロビンとなり、酸素を結合できません。成熟赤血球はミトコンドリアを失っているので、クエン酸回路や酸化的リン酸化を行わず、Embden-Meyerhof経路の嫌気的解糖でアデノシン三リン酸〈ATP〉を得ます。pHが上昇するとヘモグロビンの酸素親和性は増し、酸素解離曲線は左方へ移動します。健常成人ではヘモグロビンA〈HbA〉が約96〜98%、HbA2が約2〜3.5%、胎児ヘモグロビンは通常1%未満です。

選択肢の確認

1.誤り。正常ヘムに含まれるのは二価鉄であり、三価鉄を含むメトヘモグロビンは酸素運搬ができません。
2.正しい。血漿鉄はトランスフェリンへ結合して、骨髄の赤芽球など鉄を必要とする細胞へ運ばれます。
3.誤り。成熟赤血球にはミトコンドリアがないため、ATP供給はクエン酸回路ではなく嫌気的解糖によります。
4.誤り。pH上昇では酸素親和性が増加して左方移動し、pH低下ではBohr効果により親和性が低下して右方移動します。
5.誤り。成人の約96〜98%をHbAが占め、HbA2は約2〜3.5%であり50%ではありません。

覚えるポイント

  • ヘム鉄はFe2+、血漿鉄はトランスフェリン結合Fe3+。
  • 成熟赤血球のATPは嫌気的解糖で産生される。
  • pH上昇で左方移動、成人HbA2は約2〜3.5%。

掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。

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