69AM099|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問
37 ℃の媒質中における音速[m/s]として誤っているのはどれか。
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正解: 2
正答
2.脂肪:900 m/s
この問題のポイント
媒質の弾性と密度で音速が変わることを踏まえ、空気・脂肪・水・血液・骨のおおよその音速を比較する問題です。
解説
音速cは媒質の弾性が大きいほど速く、密度との関係でも変化します。診断用超音波装置は軟部組織内の平均音速を約1,540 m/sと仮定して、反射波が戻る時間から深さを計算します。脂肪中の音速は軟部組織平均よりやや遅い約1,450 m/sであり、900 m/sという値は低すぎるため誤りです。37℃付近の空気中は約350 m/sで、液体・組織より著しく遅く、音響インピーダンス差も大きいため超音波は空気との境界で強く反射します。このため超音波検査では皮膚と探触子の間にゼリーを塗り、空気を除きます。水中は条件により変動しますが約1,480〜1,520 m/s、血液は約1,570 m/sが目安です。頭蓋骨のような硬い骨では弾性が高く約4,000 m/sと速い一方、減衰と屈折が大きくなります。実際の音速は温度、組成、測定方向で変わるので値は近似です。組織の実音速が装置の仮定値と異なると、距離計測誤差や屈折・位置ずれなどのアーチファクトが生じます。本問では各媒質の桁と相対的な順序を理解して判定します。
選択肢の確認
1.空気:350 m/s:正しい。37℃付近の空気中音速として妥当な近似値です。
2.脂肪:900 m/s:誤り。脂肪中の音速は約1,450 m/sで、900 m/sではありません。
3.水:1,480 m/s:正しい。温度で変動しますが、水中音速のおおよその値として妥当です。
4.血液:1,570 m/s:正しい。血液中の代表的な音速に近い値です。
5.頭蓋骨:4,080 m/s:正しい。骨中では軟部組織より大幅に速く、約4,000 m/sです。
覚えるポイント
- 音速の目安は空気350、脂肪1,450、軟部組織1,540、血液1,570 m/sである。
- 骨中は約4,000 m/sと速いが、超音波の減衰・屈折が大きい。
- 超音波装置は軟部組織音速を1,540 m/sと仮定して距離を計算する。
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