71PM061|第71回 臨床検査技師国家試験 過去問
APTT 延長を認めたため、APTT にてクロスミキシング試験を実施した。結果 を表に示す。 患者血漿 対 正常血漿 10 対 0 8対2 5対5 2対8 0 対 10 (混合比) 混和直後[秒] 88 84 72 48 26 37 ℃・ 2 時間後[秒] 92 90 74 50 27 考えられるのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
クロスミキシング試験では、正常血漿混合後にAPTTが補正されるかで因子欠乏と阻害因子を区別します。
解説
患者血漿に正常血漿を加えても、混和直後からAPTTが十分に短縮していません。正常血漿を多くした2対8でも48秒と延長が残るため、凝固因子欠乏よりも阻害因子パターンを考えます。2時間加温後も補正されないため、即時型阻害因子であるループスアンチコアグラントが示唆されます。
抗リン脂質抗体症候群では、リン脂質依存性凝固反応が試験管内で阻害されAPTTが延長しますが、生体内では血栓傾向を示す点が重要です。
選択肢の確認
1.血友病 B
誤り。
血友病Bは第IX因子欠乏で、正常血漿を混合するとAPTTは補正される因子欠乏パターンを示します。
2.von Willebrand 病
誤り。
von Willebrand病では第VIII因子低下によりAPTT延長を示すことがありますが、混合で補正されます。
3.ビタミン K 欠乏症
誤り。
ビタミンK欠乏では複数の凝固因子が低下し、混合試験では補正される方向です。
4.抗リン脂質抗体症候群
正しい。
正常血漿混合後もAPTTが補正されないため、ループスアンチコアグラントを伴う抗リン脂質抗体症候群が考えられます。
5.播種性血管内凝固〈DIC〉
誤り。
DICでは凝固因子・血小板の消費が主体で、混合試験は因子欠乏側のパターンを示します。
覚えるポイント
- 混合で補正される=因子欠乏、補正されない=阻害因子です。
- 即時型阻害因子の代表はループスアンチコアグラントです。
- 抗リン脂質抗体症候群はAPTT延長でも臨床的には血栓傾向です。