69PM030|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問
BNP について誤っているのはどれか。
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正解: 1
正答
1(血清で測定する)
この問題のポイント
B型ナトリウム利尿ペプチドは、心室壁伸展で分泌される環状ペプチドで、測定検体は血清ではなくEDTA加血漿です。
解説
B型ナトリウム利尿ペプチド〈BNP〉は主に心室心筋で合成され、圧・容量負荷による心室壁伸展を受けると血中へ増加します。前駆体proBNPが切断され、活性をもつBNPとN末端proBNP〈NT-proBNP〉が生じます。BNPは分子内ジスルフィド結合による環状構造をもち、受容体を介して環状グアノシン一リン酸を増やし、腎でナトリウム再吸収を抑制してナトリウム利尿・利尿を促すほか、血管拡張やレニン・アルドステロン系抑制に働きます。BNPは蛋白分解の影響を受けやすいため、一般にエチレンジアミン四酢酸〈EDTA〉加血漿を用いて速やかに測定します。腎不全では排泄・代謝低下や体液量増加の影響で高値となり、心不全の程度だけで値を解釈しません。
選択肢の確認
1.誤り。BNPの標準的な検体はEDTA加血漿であり、血清で測定するという記述が本問の誤りです。
2.正しい。BNPは主に心室心筋で合成され、心室の圧・容量負荷と壁伸展に応じて分泌されます。
3.正しい。腎不全ではクリアランス低下や容量負荷の影響により、心不全が同程度でもBNPが高くなることがあります。
4.正しい。BNPにはジスルフィド結合で形成される環状構造があり、生理活性に重要です。
5.正しい。BNPは尿細管でナトリウム再吸収を抑え、ナトリウムと水の排泄を促します。
覚えるポイント
- BNPは心室壁伸展で増え、心不全評価に用いる。
- BNP測定はEDTA加血漿を用いる。
- 腎不全でも高値となるため、腎機能と体液量を合わせて解釈する。
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