69PM031|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問
尿酸について誤っているのはどれか。
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正解: 3 または 4
正答
3(尿塩酸は組織に沈着する)または4(ヘモグロビンの最終代謝産物である)のいずれか1つ
この問題のポイント
尿酸がプリン体から生じる過程と尿酸塩の性質を押さえ、公式に代替正答とされた不適切な選択肢を見分ける問題です。
解説
尿酸は、アデニンやグアニンなどのプリン塩基がヒポキサンチン、キサンチンを経て分解されるときに生じる、ヒトにおけるプリン体の最終代謝産物です。血中では還元性を示し、抗酸化物質として働く面もあります。尿酸の基準範囲には性差があり、一般に閉経前女性はエストロゲンによる尿酸排泄促進などのため男性より低値です。尿酸は約6.8~7.0 mg/dL付近で飽和しやすく、過飽和になると難溶性の尿酸一ナトリウム結晶として関節や軟部組織に析出し、痛風関節炎や痛風結節の原因となります。本問の選択肢3は公式問題PDFでも『尿塩酸』と印刷されていますが、これは生体物質として成立する一般的な用語ではありません。一方、選択肢4も誤りで、ヘモグロビン中のヘムはビリベルジンを経てビリルビンへ代謝されます。このため厚生労働省の公式正答は3または4の代替正答であり、複数選択ではなく、どちらか一方を選べば正答です。
選択肢の確認
1.正しい。尿酸は電子を供与できる還元性物質で、血漿中の抗酸化能の一部を担います。
2.正しい。尿酸値は一般に男性が高く、女性では閉経後に上昇しやすいなど、性差があります。
3.誤り。原文の『尿塩酸』は組織沈着を論じる物質名として不適切です。仮に『尿酸塩』であれば、痛風で組織に沈着するという内容は正しくなるため、原文どおりに判定します。
4.誤り。尿酸はプリン体の最終代謝産物です。ヘモグロビンのヘム由来の主要な最終代謝産物はビリルビンです。
5.正しい。尿酸一ナトリウムの生理的条件での飽和濃度はおよそ6.8~7.0 mg/dLで、高値が持続すると結晶化しやすくなります。
覚えるポイント
- 尿酸はプリン体の最終代謝産物で、ヘムの代謝産物はビリルビンである。
- 痛風で沈着するのは尿酸一ナトリウム結晶で、飽和の目安は約7 mg/dLである。
- 本問は公式に3または4の代替正答であり、両方ではなくいずれか1つを選ぶ。
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