69PM032|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問
非抱合ビリルビンについて正しいのはどれか。
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正解: 4
正答
4(血中でアルブミンと結合する)
この問題のポイント
非抱合ビリルビンの水への溶けにくさから、血中運搬・尿中排泄・ジアゾ反応の性質を一続きで理解する問題です。
解説
老化赤血球などのヘモグロビンから遊離したヘムは、網内系でビリベルジンを経てビリルビンになります。この時点のビリルビンはグルクロン酸抱合を受けていない非抱合ビリルビンで、脂溶性が高く水に溶けにくいため、血中ではアルブミンと非共有結合して肝臓へ運ばれます。アルブミンに結合した大きな複合体は糸球体濾過されず、非抱合ビリルビンは通常尿中へ出ません。肝細胞に取り込まれると、ウリジン二リン酸グルクロン酸転移酵素によって抱合されて水溶性となり、胆汁へ排泄されます。ジアゾ法では、水溶性の抱合ビリルビンは促進剤なしで直接反応するため直接ビリルビン、非抱合ビリルビンは促進剤を加えて初めて反応するため間接ビリルビンと呼ばれます。閉塞性黄疸などで血中に長く滞留した抱合ビリルビンがアルブミンと共有結合したものがδビリルビンであり、非抱合型とは区別します。
選択肢の確認
1.誤り。腸肝循環に関係するのは、胆汁中の抱合ビリルビンから腸内細菌により生じたウロビリノゲンの一部です。血中の非抱合ビリルビンそのものが腸肝循環するわけではありません。
2.誤り。非抱合ビリルビンは水に溶けにくくアルブミンに結合するため、通常は糸球体を通過せず尿中へ排泄されません。
3.誤り。促進剤なしでジアゾ試薬と反応するのは主に水溶性の抱合ビリルビンです。非抱合型は促進剤を必要とします。
4.正しい。脂溶性の非抱合ビリルビンはアルブミンと非共有結合し、血中を肝臓まで運搬されます。
5.誤り。δビリルビンは非抱合型ではなく、抱合ビリルビンがアルブミンと共有結合した分画です。
覚えるポイント
- 非抱合ビリルビンは脂溶性・アルブミン結合・尿中陰性である。
- 抱合ビリルビンは水溶性で、ジアゾ試薬と直接反応し尿中へ出得る。
- δビリルビンは抱合ビリルビンとアルブミンの共有結合体である。
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