69PM080|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問

RPR カードテストについて正しいのはどれか。

解答・解説を見る

正解: 3

正答

3(被検血清は不活化しなくてよい)

この問題のポイント

迅速血漿レアギン〈RPR〉カードテストの抗原、検体処理、反応条件、偽反応をトレポネーマ特異抗体検査と区別する問題です。

解説

rapid plasma reagin〈RPR〉カードテストは、カルジオリピン・レシチン・コレステロールを抗原とし、炭素粒子を凝集の目印にしてレアギン抗体を検出する非トレポネーマ抗体検査です。レアギン抗体は梅毒による組織障害などで生じる脂質抗原に対する抗体で、Treponema pallidumにだけ特異的ではありません。RPR試薬には反応を安定化する成分が含まれ、被検血清を56℃で加熱して補体を非働化する必要がありません。抗体価は病勢や治療効果をおおむね反映するため定量検査にも使いますが、妊娠、自己免疫疾患、他の感染症などで生物学的偽陽性が起こります。また抗体過剰の前地帯現象により強陽性検体が偽陰性となることがあり、疑う場合は希釈して再検します。カード法の標準的な反応条件は水平回転100 rpmで8分間であり、陽性時はT. pallidum特異抗体検査と総合して判断します。

選択肢の確認

1.誤り。抗体が著しく過剰だと格子形成が妨げられるプロゾーン現象が起こり、偽陰性となることがあります。
2.誤り。RPRは非特異的な脂質抗体を検出するため、妊娠、自己免疫疾患、感染症などで生物学的偽陽性が起こり得ます。
3.正しい。RPRカードテストでは被検血清を加熱非働化せずに使用できます。
4.誤り。検出するのはカルジオリピンなどに反応するレアギン抗体で、梅毒トレポネーマに特異的な抗体ではありません。
5.誤り。標準的には1分間100回転の速さで8分間水平回転します。120回転・5分という条件ではありません。

覚えるポイント

  • RPRはカルジオリピンを用いる非トレポネーマ抗体検査である。
  • 血清の加熱非働化は不要だが、生物学的偽陽性とプロゾーン現象がある。
  • 標準的なカード法は100 rpm・8分で、特異抗体検査と組み合わせる。

掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。

問題文・正答・解説に誤りを見つけたら、この問題の誤りを報告する([email protected])までお知らせください。確認して修正します。

← 69PM07969PM081 →
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)