69PM081|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問

フローサイトメトリで誤っているのはどれか。

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正解: 3

正答

3(蛍光強度は細胞数を反映する)

この問題のポイント

フローサイトメトリでは、細胞数はイベント数、蛍光強度は各細胞の抗原発現量として別々に評価することを理解する問題です。

解説

フローサイトメトリでは、細胞浮遊液を流体力学的に絞り込んで細胞を1個ずつレーザー光の照射点へ通し、前方散乱光、側方散乱光、蛍光を同時に測定します。前方散乱光はおおむね細胞の大きさ、側方散乱光は内部構造の複雑さや顆粒性を反映します。蛍光標識抗体を特定抗原に結合させると、1イベントごとの蛍光強度は主にその細胞に発現する抗原量を反映します。一方、細胞数や細胞集団の割合は、設定した領域に入るイベント数から求めます。したがって蛍光強度が高いことを細胞数が多いことと読み替えてはいけません。細胞表面のcluster of differentiation〈CD〉抗原によるリンパ球サブセット解析、白血病・リンパ腫の免疫表現型解析などに利用されます。固定後に界面活性剤などで膜透過処理を行えば、細胞質内や核内の抗原も蛍光標識抗体で測定できます。

選択肢の確認

1.正しい。測定対象の抗原に結合する蛍光標識抗体を用い、複数色を使えば複数抗原を同一細胞で解析できます。
2.正しい。固定・膜透過処理を行うことで、細胞質内抗原や核内抗原も測定できます。
3.誤り。蛍光強度は主として1細胞当たりの標的抗原発現量を反映します。細胞数は検出されたイベント数で評価します。
4.正しい。CD3、CD4、CD8、CD19などのリンパ球表面マーカーを組み合わせて細胞集団を解析できます。
5.正しい。測定器の光源には特定波長のレーザー光を用い、蛍光色素を励起して散乱光・蛍光を検出します。

覚えるポイント

  • イベント数は細胞数、蛍光強度は1細胞当たりの抗原発現量を反映する。
  • 前方散乱光は大きさ、側方散乱光は顆粒性・内部複雑性の目安である。
  • 膜透過処理をすれば細胞内抗原も測定できる。

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