69AM064|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問
末梢血細胞の May‑Giemsa 染色標本とフローサイトメトリの所見を別に示す。 考えられるのはどれか。

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正解: 5
正答
5(慢性リンパ性白血病)
この問題のポイント
小型成熟リンパ球とsmudge cellの形態に、CD5・CD23を共発現するB細胞性免疫表現型を重ねて診断します。
解説
画像Aを実見すると、円形核と凝集したクロマチン、乏しい淡青色細胞質をもつ小型リンパ球様細胞がみられ、左には塗抹時に壊れた核物質が広がるsmudge cell(壊れ細胞)があります。画像Bのフローサイトメトリでは、分化抗原群〈CD〉20陽性・CD10陰性の集団が66.6%、CD5・CD23両陽性が78.8%です。さらにCD19陽性B細胞集団があり、表面免疫グロブリン〈SmIg〉軽鎖はκ側陽性8.9%に対してλ側陽性45.8%と偏りがみられます。小型成熟リンパ球、smudge cell、B細胞マーカーCD19・CD20、異常なCD5・CD23共発現は慢性リンパ性白血病〈CLL〉に典型的です。表面軽鎖の偏りは単クローン性B細胞増殖を支持します。画像の形態と複数の抗原を一つずつ照合することが重要です。
選択肢の確認
1.誤り。急性単球性白血病では単芽球・前単球が主体で、CD13、CD33、CD64など単球・骨髄系抗原を評価します。
2.誤り。急性リンパ性白血病は未熟芽球が主体で、末端デオキシヌクレオチジルトランスフェラーゼ〈TdT〉などの未熟性マーカーを示します。
3.誤り。成人T細胞白血病では花弁状に分葉する核をもつ細胞と、CD3・CD4・CD25陽性のT細胞性表現型が重要です。
4.誤り。慢性骨髄単球性白血病では持続する末梢血単球増加、骨髄系異形成、骨髄・単球系マーカーが中心です。
5.正しい。画像の小型成熟リンパ球とsmudge cell、CD19・CD20陽性、CD5・CD23共発現はCLLに一致します。
覚えるポイント
- CLLの形態は小型成熟リンパ球とsmudge cell。
- CLLはB細胞にCD5・CD23が異常共発現する。
- SmIg軽鎖のκ/λ偏りは単クローン性を支持する。
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