68AM064|第68回 臨床検査技師国家試験 過去問

末梢血の May-Giemsa 染色標本及びペルオキシダーゼ染色標本 を別に示す。 考えられるのはどれか。

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正解: 2

正答

2(急性骨髄性白血病)

この問題のポイント

May-Giemsa染色の芽球形態とペルオキシダーゼ陽性反応を組み合わせ、骨髄系芽球を同定する問題です。

解説

画像AはMay-Giemsa染色で、中央に核・細胞質比の高い大型細胞があり、その細胞質右側に赤紫色の短い棒状構造が実際に確認できます。これは一次顆粒が融合してできるアウエル小体に合う所見です。画像Bは同種細胞のペルオキシダーゼ染色で、細胞質の一部に褐色の反応産物が確認でき、ペルオキシダーゼ陽性です。骨髄系細胞の一次顆粒にはミエロペルオキシダーゼ〈MPO〉が含まれるため、MPO陽性は芽球が骨髄系へ分化していることを示します。アウエル小体はリンパ芽球にはみられず、MPO陽性所見と合わせて急性骨髄性白血病〈AML〉を強く支持します。急性白血病の診断では芽球比率に加え、形態、細胞化学、フローサイトメトリー、染色体・遺伝子検査を統合しますが、本問では提示された二つの染色像から系列を判定します。

選択肢の確認

1.誤り。伝染性単核球症では豊富な好塩基性細胞質が周囲の赤血球に沿う反応性異型リンパ球がみられますが、アウエル小体をもつMPO陽性芽球ではありません。
2.正しい。画像Aの棒状構造と画像Bの褐色ペルオキシダーゼ反応は骨髄系分化を示し、急性骨髄性白血病に一致します。
3.誤り。成人T細胞白血病では核が花弁状に分葉したflower cellが手掛かりで、T細胞はMPO陽性を示しません。
4.誤り。慢性リンパ性白血病では小型で成熟したリンパ球が増え、標本作製時に壊れたsmudge cellを伴います。
5.誤り。原発性マクログロブリン血症ではリンパ形質細胞性の細胞増殖と単クローン性IgMが中心で、骨髄系芽球の像ではありません。

覚えるポイント

  • アウエル小体は骨髄系芽球を示す重要な形態所見です。
  • MPO陽性なら骨髄系分化を支持します。
  • AMLは形態・細胞化学・免疫表現型・遺伝学を統合して診断します。

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