69PM094|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問

ある疾患の罹患率を調べるために行うのはどれか。

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正解: 3

正答

3(コホート研究)

この問題のポイント

罹患率を求めるには、発症していない集団を一定期間追跡し、新たに発症した人数と観察時間を把握する必要があります。

解説

罹患率は、一定期間に新たに発生した患者を、発症する可能性のある集団またはその観察人時間で割った指標です。コホート研究では、研究開始時に対象疾患のない人々を曝露の有無などで群分けし、将来へ追跡して新規発症を数えます。このため累積罹患率や罹患率を直接求め、曝露群と非曝露群のリスク比〈相対危険〉も計算できます。横断研究はある一時点で疾病と曝露を同時に調べるため、有病割合の把握には適しますが、新規発症と時間の前後関係を直接捉えにくいです。症例対照研究は発症者と非発症者を選び、過去の曝露割合を比較してオッズ比を求めますが、母集団の観察人時間が通常わからず罹患率を直接算出できません。症例集積研究にも分母となる集団がありません。介入研究でも発症は評価できますが、自然な罹患率を観察する代表的デザインとしてコホート研究を選びます。

選択肢の確認

1.誤り。横断研究は一時点の疾病保有状況を調べるため有病割合の推定に適しますが、新規発症を時間方向に追わず罹患率を直接求めにくいです。
2.誤り。介入研究は研究者が介入を割り付けて効果を比較する研究で、自然状態の罹患率を調べる基本的な観察研究ではありません。
3.正しい。コホート研究は疾患のない集団を追跡して新規発症数と観察期間を把握できるため、罹患率を求められます。
4.誤り。症例集積研究は複数症例の特徴を記述しますが、分母となるリスク集団がなく罹患率を算出できません。
5.誤り。症例対照研究は疾患の有無から過去の曝露を比較し、通常はオッズ比を求めます。罹患率を直接求めません。

覚えるポイント

  • 罹患率は新規発症を時間方向に追うコホート研究で直接求められる。
  • 横断研究は有病割合、症例対照研究はオッズ比が基本である。
  • コホート研究では相対危険も計算できる。

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