71AM029|第71回 臨床検査技師国家試験 過去問
無機質の動態で誤っているのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
酸塩基平衡と電解質の細胞内外移動を結び付けます。
解説
代謝性アルカローシスでは、細胞外のH+低下を補うためH+が細胞外へ移動し、電気的中性を保つ方向にK+が細胞内へ移動します。さらに腎性K喪失を伴うことも多いため、低カリウム血症を来しやすくなります。したがって高カリウム血症という記述が誤りです。
無機質異常は、腎排泄、PTH、アルドステロン、酸塩基平衡の4つを軸に整理すると解きやすくなります。
選択肢の確認
1.腎不全により高マグネシウム血症をきたす。
記述としては正しいです。
腎不全ではMg排泄が低下し、高マグネシウム血症を来し得ます。
2.副甲状腺機能低下症により高無機リン血症をきたす。
記述としては正しいです。
PTH低下により腎でのリン排泄が減り、高リン血症となります。
3.代謝性アルカローシスにより高カリウム血症をきたす。
正答。記述としては誤りです。
代謝性アルカローシスでは一般に低カリウム血症を来すため、高カリウム血症という記述が誤りです。
4.異所性 PTH 産生腫瘍により高カルシウム血症をきたす。
記述としては正しいです。
PTHまたはPTH関連蛋白の作用により骨吸収や腎でのCa再吸収が亢進し、高カルシウム血症を来します。
5.原発性アルドステロン症により高ナトリウム血症をきたす。
記述としては正しいです。
原発性アルドステロン症ではNa再吸収が亢進し、低K血症・代謝性アルカローシスを伴います。血清Na上昇は軽度にとどまることもあります。
覚えるポイント
- 代謝性アルカローシスは低K血症を来しやすいです。
- 腎不全ではMg排泄が低下します。
- PTH低下では低Ca・高Pとなります。