72PM059|第72回 臨床検査技師国家試験 過去問
造血で正しいのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
発生期から成人までの造血部位と、EPO・リンパ球成熟・骨髄分布を整理します。
解説
健常成人の造血は主に骨髄で行われ、腸骨、椎骨、胸骨、肋骨などの赤色髄が中心です。肝臓や脾臓での髄外造血は胎生期には生理的ですが、成人では骨髄線維症や重症溶血性貧血など病的状況でみられます。
エリスロポエチンは成人では主に腎臓で産生され、胸腺はTリンパ球の分化・成熟を担います。胎生早期の卵黄嚢造血では胚型ヘモグロビンが中心で、胎児型HbFとは区別します。
選択肢の確認
1.エリスロポエチンは肝臓で産生される。
誤りです。
成人のエリスロポエチンは主に腎臓の間質細胞で産生されます。胎児期には肝臓の寄与が大きいですが、成人で肝臓が主ではありません。
2.胸腺は B リンパ球の分化・成熟を担う。
誤りです。
胸腺はTリンパ球の分化・成熟を担います。Bリンパ球は主に骨髄で成熟します。
3.髄外造血は健常成人には認められない。
正しいです。
健常成人では造血は骨髄内で行われ、肝脾などの髄外造血は通常認めません。
4.成人では腸骨の骨髄は黄色髄〈脂肪髄〉である。
誤りです。
成人の腸骨には造血性の赤色髄が豊富です。黄色髄のみという記述は誤りです。
5.卵黄囊で生成されるヘモグロビンは胎児型 Hb(α2 γ2)である。
誤りです。
卵黄嚢造血では胚型ヘモグロビンが作られます。α2γ2のHbFは主に胎児期の肝造血以降に優位です。
覚えるポイント
- 成人造血の中心は腸骨などの赤色骨髄です。
- 成人EPOは主に腎臓、T細胞成熟は胸腺です。
- 成人の髄外造血は病的所見です。