113B029|第113回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯科放射線学

頭部MRI検査時に撤去が必要なのはどれか。すべて選べ。

5つ選択
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正解: a・b・c・d・e

正答

a、b、c、d、e

この問題のポイント

頭部MRIでは、口腔・顔面近くの金属製矯正装置が画像アーチファクトを生じ、診断範囲を隠すことがあります。本問の文脈では5装置すべてが撤去対象ですが、「固定式矯正装置はMRIで常に危険」という意味ではありません。

解説

MRIは強い静磁場、高周波磁場、傾斜磁場を用います。金属を含む歯科矯正装置では、材質、固定状態、装置ごとのMR安全性情報を確認し、吸引・トルク・発熱を評価します。一方、頭部MRIで実際に大きな問題になりやすいのは、口腔周囲の金属が生む磁化率アーチファクトです。診断対象が歯列・顎顔面に近いほど像を隠す可能性が高いため、本問では5装置すべてを撤去対象とします。

ただし、十分に固定された装置の中には所定の条件下で撮像可能なものもあり、固定式装置をあらゆる部位のMRI前に一律撤去する、という普遍的な安全規則ではありません。実臨床では撮像部位と必要画質を踏まえ、放射線科と矯正歯科が撤去の必要性・可否を個別に判断します。

ヘッドギアは患者自身で外せる顎外装置です。上顎急速拡大装置、クワドヘリックス、トランスパラタルアーチ、Nanceのホールディングアーチは口腔内に固定されることが多い装置ですが、いずれも金属線・バンドなどを含むため、頭部MRIでは画像への影響を避ける必要があります。

選択肢の確認

a.ヘッドギア
正しい。金属製フェイスボウなどを含む可撤式顎外装置であり、MRI室へ入る前に外します。

b.上顎急速拡大装置
正しい。金属製バンド・スクリューなどを含み、頭部画像へ強いアーチファクトを生じ得ます。

c.クワドヘリックス装置
正しい。上顎歯列を拡大する金属線装置で、本問の頭部MRIではアーチファクト回避のため撤去対象です。

d.トランスパラタルアーチ
正しい。左右大臼歯を結ぶ金属線・バンドを含み、頭部MRIへ影響します。

e.Nanceのホールディングアーチ
正しい。アクリルボタンだけでなく金属線・バンドを含む固定式装置です。

覚えるポイント

  • MRI前は装置名だけでなく材質・固定状態・撮像部位を確認します。
  • 頭部MRIでは口腔内金属による画像アーチファクトが特に問題になります。
  • 可撤式装置はMRI室へ持ち込まず、固定式装置は安全性情報・撮像部位・必要画質を確認し、担当科間で撤去の可否を調整します。

掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。

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