113D001|第113回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯科放射線学

放射線の影響における線量と頻度の関係を図に示す。 この図に該当するのはどれか。1つ選べ。

113D001の問題画像
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正解: e

正答

e

この問題のポイント

線量に比例して「起こる頻度」が増え、しきい線量を想定しない図は、放射線の確率的影響を表します。代表は白血病を含む悪性腫瘍です。

解説

放射線影響は、確率的影響と組織反応(確定的影響)に大別します。確率的影響では、発症するか否かが確率的に決まり、線量が増すほど集団中の発症頻度が増加します。防護上は「これより低ければ絶対に起こらない」というしきい値を置かず、直線しきい値なしモデルで考えます。一方、いったん発症した白血病の重症度が被ばく線量に比例するという意味ではありません。

組織反応には原則としてしきい線量があり、それを超えると発生し、線量増加に伴って重症度も増します。脱毛、不妊、骨壊死、白内障はいずれも特定組織の細胞障害に基づく組織反応です。したがって、原点付近から線量とともに頻度が直線的に増す本図に合うのは白血病です。

画像の確認

実画像では、横軸が「線量」、縦軸が「頻度」とされ、線量の増加に伴って右上がりとなる直線が描かれています。低線量域も点線で原点近くまで延長されており、明確なしきい値を置かない関係を示しています。

選択肢の確認

a.脱毛
誤り。
毛母細胞の障害による組織反応であり、発生にはしきい線量があります。

b.不妊
誤り。
精巣や卵巣の生殖細胞障害による組織反応で、しきい線量を超えると生じます。

c.骨壊死
誤り。
骨細胞や微小循環の障害に基づく晩発性の組織反応であり、しきい値があります。

d.白内障
誤り。
水晶体障害による組織反応に分類され、一定線量以下では生じにくいしきい値型です。

e.白血病
正しい。
放射線発がんに含まれる確率的影響であり、線量増加に伴って発症頻度が増します。

覚えるポイント

  • 確率的影響:がん・白血病、しきい値なし、線量と発生確率が関係。
  • 組織反応:脱毛・不妊・骨壊死・白内障、しきい値あり。
  • グラフの縦軸が「頻度」か「重症度」かも必ず確認します。

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