113D002|第113回 歯科医師国家試験 過去問

基礎歯科医学口腔解剖・組織・発生

軟骨性成長がみられるのどれか。1つ選べ。

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正解: a

正答

a

この問題のポイント

選択肢のうち、成長部位に軟骨をもち、軟骨内骨化を介した成長がみられるのは下顎骨です。

解説

下顎骨の大部分は第一鰓弓由来の間葉から膜内骨化によって形成されますが、成長期には下顎頭に二次軟骨である下顎頭軟骨が存在します。下顎頭軟骨では、軟骨細胞の増殖・肥大、基質の石灰化、その後の骨への置換という軟骨内骨化が進み、下顎枝高の増大や下顎骨全体の前下方への成長に寄与します。このため「下顎骨はすべて軟骨性に形成される」のではなく、「主として膜性骨だが、下顎頭部では軟骨性成長がみられる」と整理するのが重要です。

口蓋骨、上顎骨、前頭骨、頭頂骨はいずれも代表的な膜性骨で、縫合部での骨添加や表面のリモデリングによって成長します。頭蓋底の蝶形骨などには軟骨結合部での軟骨性成長がありますが、今回の選択肢には含まれません。

選択肢の確認

a.下顎骨
正しい。
下顎頭の二次軟骨で軟骨内骨化が起こり、成長期の下顎骨成長に関与します。

b.口蓋骨
誤り。
膜内骨化によって形成される膜性骨で、軟骨性成長を示す代表ではありません。

c.上顎骨
誤り。
膜性骨であり、縫合部の骨添加と表面リモデリングによって成長します。

d.前頭骨
誤り。
頭蓋冠を構成する膜性骨で、軟骨内骨化による成長を主体としません。

e.頭頂骨
誤り。
前頭骨と同様に頭蓋冠の膜性骨であり、縫合部などで成長します。

覚えるポイント

  • 下顎骨の大部分は膜内骨化ですが、下顎頭には二次軟骨があります。
  • 下顎頭軟骨では軟骨内骨化が進み、下顎枝の垂直的成長に寄与します。
  • 上顎骨や頭蓋冠の骨は縫合部の成長とリモデリングで考えます。

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