113D012|第113回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯科放射線学

顔面部の造影CT横断像(別冊No. 1A)と冠状断像(別冊No. 1B)を別に示す。 矢印で示すのはどれか。1つ選べ。

113D012の問題画像
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正解: a

正答

a

この問題のポイント

造影CTで、下顎枝の内側にある側頭下窩を走る左右の造影血管は顎動脈です。外頸動脈の終枝で、深部顔面へ多数の枝を送ります。

解説

顎動脈は外頸動脈の二終枝の一つで、下顎頸後方付近から起こり、側頭下窩を前方へ走って翼口蓋窩に至ります。下顎部、翼突筋部、翼口蓋部に分けられ、下歯槽動脈、中硬膜動脈、深側頭動脈、頰動脈、後上歯槽動脈、眼窩下動脈、下行口蓋動脈などを分岐します。CTでは、下顎枝内側の深部、外側翼突筋周囲を走る造影血管として追跡できます。

顔面動脈と浅側頭動脈はより表在性です。顔面動脈は下顎下縁を越えて顔面を蛇行し、浅側頭動脈は耳介前方から側頭部を上行します。後頭動脈は後頭部へ、上行咽頭動脈は咽頭壁に沿って頭蓋底方向へ上行する細い枝です。

画像の確認

実画像では、横断像Aの左右で下顎枝の内側、咀嚼筋間の深部に点状から短い管状の強い造影像が矢印で示されています。冠状断像Bでも、上顎洞外側から下顎枝内側に相当する側頭下窩に左右対称の造影血管が確認でき、顔面表層ではなく深部を走行しています。

選択肢の確認

a.顎動脈
正しい。
外頸動脈の終枝として側頭下窩を走り、画像の深部血管の位置と一致します。

b.顔面動脈
誤り。
下顎下縁を回って顔面表層を走るため、矢印のような下顎枝内側の深部位置とは異なります。

c.後頭動脈
誤り。
外頸動脈から分岐して後方へ向かい、後頭部を栄養します。

d.浅側頭動脈
誤り。
耳介前方を通り、頬骨弓を越えて側頭部皮下を上行する表在性血管です。

e.上行咽頭動脈
誤り。
咽頭壁に沿って上行する細い内側枝で、側頭下窩を横走する矢印の血管ではありません。

覚えるポイント

  • 顎動脈=外頸動脈の終枝+側頭下窩の深部血管です。
  • 顔面動脈・浅側頭動脈は比較的表在性です。
  • 断面画像では下顎枝、翼突筋、上顎洞を目印に側頭下窩を同定します。

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