113D011|第113回 歯科医師国家試験 過去問

社会歯科公衆衛生・予防歯科

乳児期の齲蝕予防法で適切なのはどれか。1つ選べ。

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正解: c

正答

c

この問題のポイント

本問の公式正答は、本人の洗口や歯磨き動作を必要とせず、萌出した乳歯に専門家が実施できるフッ化物歯面塗布です。ただし、現在は歯の萌出後から保護者が適量のフッ化物配合歯磨剤を用いることも推奨されています。

解説

乳児期の齲蝕予防では、保護者による仕上げ清掃、糖質摂取の回数を増やさない食習慣、定期的な歯科受診に加え、萌出した乳歯へのフッ化物応用を行います。フッ化物歯面塗布は、歯科医師・歯科衛生士が比較的高濃度のフッ化物製剤を歯面へ塗布する方法で、萌出直後の未成熟なエナメル質の再石灰化促進、脱灰抑制、耐酸性向上に有効です。本人の含嗽能力を必要としないため乳児にも適用できます。

フッ化物洗口は、液を口に含んで吐き出せる年齢になってから行います。歯間ブラシは歯間空隙や歯周組織の状態に応じて選ぶ器具で、乳児の一般的予防法ではありません。デンタルフロスは歯間の接触状態に応じて保護者が補助的に用います。

ここで注意すべきなのがフッ化物配合歯磨剤です。現行の国内推奨では、歯が生えてから2歳までも900〜1,000 ppmFの歯磨剤を米粒程度(1〜2 mm)用い、保護者が量と使用を管理して1日2回歯磨きすることが推奨されています。したがってeを「乳児には不適切」と一般化してはいけません。本問では、本人の協力を必要としない専門的フッ化物応用であるcが公式の単一正答である、という出題上の取扱いと現行の予防指針を分けて理解します。

選択肢の確認

a.フッ化物洗口
誤り。
洗口液を安全に吐き出す能力が必要であり、乳児には適しません。

b.歯間ブラシの使用
誤り。
主に広い歯間部や歯周病患者の清掃に用い、乳児の標準的な齲蝕予防法ではありません。

c.フッ化物の歯面塗布
正しい。
本人の洗口動作を必要とせず、萌出した乳歯に専門家が実施できます。

d.デンタルフロスの使用
誤り。
隣接面清掃に有用ですが、乳歯列の接触状態に応じた保護者の補助的清掃であり、本問の代表的フッ化物予防法ではありません。

e.フッ化物配合歯磨剤の使用
誤り。
これは本試験の採点上の判定です。現在は、歯の萌出後から保護者が年齢に応じた濃度と少量の歯磨剤を用いる方法も推奨されますが、公式の単一正答は専門的歯面塗布であるcです。

覚えるポイント

  • 本問の公式正答は、本人の協力を要しないフッ化物歯面塗布です。
  • フッ化物洗口には、液を飲まずに吐き出せる能力が必要です。
  • 現行の予防では、歯の萌出後から保護者管理のフッ化物配合歯磨剤も併用します。

掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。

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