113D070|第113回 歯科医師国家試験 過去問
口腔乾燥を主訴として来院した患者の酸刺激前後の唾液腺シンチグラム(別冊No. 23)を別に示す。 最も機能低下がみられるのはどれか。1つ選べ。

解答・解説を見る
正解: c
正答
c
この問題のポイント
唾液腺シンチグラフィーでは、放射性医薬品の集積と酸刺激後の排泄を左右で比較します。提示像で最も機能が低下しているのは右側耳下腺です。
解説
唾液腺シンチグラフィーでは、静注した過テクネチウム酸が機能する唾液腺へ取り込まれる性質を利用します。時間経過とともに集積を評価し、レモンなどの酸刺激後に口腔内へ排泄されて腺部の放射能が低下するかを観察します。したがって、刺激前の取り込みが乏しい、または刺激後の排泄反応が乏しい腺は機能低下が疑われます。
本例では画像に患者の右・左が明示されており、右耳下腺の集積・反応が対側より著しく低いことから右側耳下腺を選びます。顎下腺は下顎角より内下方、耳下腺は耳前部から下顎枝後方に描出されるため、上下の位置を取り違えないことも重要です。両側耳下腺が同程度に低下している像ではありません。
画像の確認
実画像では、酸刺激前に患者左側耳下腺が耳前部に強く描出されるのに対し、患者右側の同部位は集積が明らかに弱く、左右差があります。酸刺激後も右側耳下腺の明瞭な排泄反応を捉えにくい一方、口腔内への排泄像は認められ、最も低下している腺が右耳下腺だと判断できます。
選択肢の確認
a.右側顎下腺
誤り。
右顎下腺よりも、耳前部に位置する右耳下腺の集積低下が顕著です。
b.左側顎下腺
誤り。
左顎下腺が最も低下した所見ではありません。
c.右側耳下腺
正しい。
刺激前の集積と刺激に対する反応が対側耳下腺より低下しています。
d.左側耳下腺
誤り。
左耳下腺は刺激前に明瞭な集積を示し、右側より機能が保たれています。
e.両側耳下腺
誤り。
耳下腺の低下は左右対称ではなく、右側優位です。
覚えるポイント
- 唾液腺シンチでは「取り込み」と「酸刺激後の排泄」を評価します。
- 耳下腺は耳前部、顎下腺はより内下方に描出されます。
- 画像に付された右・左を基準に左右差を読みます。
掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。
問題文・正答・解説に誤りを見つけたら、この問題の誤りを報告する([email protected])までお知らせください。確認して修正します。